オフィスレイアウトの変更:什器基準

最終更新日:2010年04月10日

ワークステーション基準が決定することにより、次にそのワークステーションを構成する個々の什器の基準、什器の品番や仕様を設定する。この基準により、什器の種類を不用意に増やさず什器の流用性を高め、経費効率を高める。また、オフィスイメージを統一して維持してく上でも設定しておくべき基準である。また、レイアウト変更の場合もこの基準で流用することとなる。一度基準を設定すると、その基準に従って什器を購入することとなるので、慎重に事前調査の上で決定していくことである。机基準、椅子基準、ワゴン基準、サイドテーブル基準、ミーティングコーナー基準、キャビネット基準、パーテーション基準について設定していく。

●椅子基準

役職別の形態を設定していく。どの役職から肘当てをつけるか、背もたれの高さにランクをつける等、役員も含めて役職別の基準を設定する必要がある。見た目の問題として、背もたれの色の統一を図る。椅子の場合、見た目の高級感は価格に比例しない場合もあり、カタログだけで決めるのではなく、実際に見て、座った感触を確認してランクづけしたほうが良い。

●机基準

椅子と同様に机の基準、役職別の形態を設定していく。ポイントは机上スペースの広さと引出しの形態(肩袖か両袖か)。机上スペースは、幅1000mm、1200mm、1400mm、1600mmのランクで考える。1400mm以上から両袖にしていく。同一フロア内に設置するものは、役員であろうと同一系統、スチール調、木目調などで色を統一した方が見た目も良く、統一感のとれたオフィスとなる。役員室用の机は、木目調のもので各役員の序列に合わせてランクを決定していく。

●ワゴン基準

机に常設している引出し以上に収納が必要な場合に用意するが、あまりワゴンは使用しない方が良い。ワゴンを使用するのであれば、キャビネットで収納することで対応する。ワゴンの場合は、勝手に移動ができ、個人の所有什器となる場合が多いからである。基準としては、引出しの形態ぐらいである。色は当然、机と同色にする。

●サイドテーブル基準

役職者の机に設置して、ミーティングスペースとして使用する場合や、開発部門や端末を設置する場合に机に附属させるテーブルの基準。必要とするスペースから、机上の広さと形の基準を作る。ミーティングスペースとして使用する場合は、椅子も合わせて基準を作るが、会議室や共用のミーティングスペースで利用する椅子と同じ型にしておくと、融通が利き便利である。

●ミーティングコーナー基準

役職者の机に設置して、ミーティングスペースとして使用する場合や、開発部門や端末を設置する場合に机に附属させるテーブルの基準。必要とするスペースから、机上の広さと形の基準を作る。ミーティングスペースとして使用する場合は、椅子も合わせて基準を作るが、会議室や共用のミーティングスペースで利用する椅子と同じ型にしておくと、融通が利き便利である。

●キャビネット基準

フロア内に設置する収納什器であるキャビネットは、収納する物の形態により異なってくる。また、設置する場所により、扉の形状を変える必要がある。具体的には、引出し型が良いのか、観音開きが良いのか、引き戸型が良いのか。また、中の戸板の枚数についても基準として設定しておく。本当に特別な形態が必要な場合は例外も認めないこともないが、基本的には、統一した組み合わせ(上段が観音開き、下段が引出し等)を設定しておく。ゾーニングスペースを考慮して高さの基準も作る。

●パーテーション基準

まず、どの場合にパーテーションを立てるかの基準を作る。机の間に立てるのか、共用スペースに立てるのか等。その基準をもとに、立てるパーテーションの色、高さ、形状を決定する。パーテーションは、レイアウト変更する場合に過不足が発生しやすいので、明確な基準のもと、ワークステーションごとに移動させることが必要である。また、倒れにくい形状で設計していく。

(執筆:『月刊総務』)

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