オフィスの移転・レイアウト変更では早期課題検討が重要である。大規模移転となると、検討事項が数百項目に及ぶこともある。数が多いだけなら問題はないが、各課題が密接にそして複雑に関係している場合が多い。ある課題を解決するには、前提である違う課題を解決しないと進まない、というようなことが多々発生する。早めに取り掛かる必要がここにある。そして、各課題の決済ルートの確認も必要である。課題は解決したのに、決済を仰げないというようなことがならないように注意する。移転・レイアウト変更にともない購入されるものは、当初から課題としてピックアップされるが、それに係る運用コストの検討も漏らしてはならない。あとで思わぬ出費がかさみ、導入自体の是非が問われることにもなりかねない。無事にプロジェクトが完了しても、その後に何かと煩わしい移転・レイアウト変更後対応が待っている。しばらくは、関連業務に忙殺されることになる。
(執筆:『月刊総務』)