オフィスの移転・レイアウト変更のプロジェクトリーダーには管理担当役員、場合によっては社長を配し、全社横断プロジェクトであるとの位置づけを図る。移転の規模にもよるが、プロジェクトの専任実務担当者は当初から2名以上置くことが望ましい。移転直前2ケ月間は社内調整や業者対応、工程管理等に忙殺されることは確実である。いかに人員を確保するかが重要なポイントとなってくる。社内事情によっては、移転間際にならないと担当者を増員できないかもしれない。しかし、プロジェクト発足時から参加すると、諸々の決定事項の背景を理解した上で判断ができ、その背景を知らないで判断するのとでは、大きな相違が生じる。また、当初から参加し様々な課題を処理していく上で、その関連性も把握でき、必要事項を幅広く網羅することも可能になる。さらに、できれば他の業務を持ちながらの兼務ではなく、専任担当者である方がなおのこと良いのは言うまでも無い。
(執筆:『月刊総務』)