総務のトピックス

イベントレポート:

人を動かす社内報の作り方って?

2015-11-02 07:00

神戸で「読まれる社内報セミナー」開講

「社内報のプロとは、どんな人か」
いきなりこんな問いかけから始まった社内報セミナー。神戸商工会議所(神戸市)の「社内報研究小グループ」が10月23日に開催した定例会では、社内報のアウトソーシング事業を行うウィズワークス株式会社の豊田健一・社内報事業部長が、「読まれて、行動に結び付く社内報」をテーマにセミナーを行った。

社内報は仕事をスムーズにするためにある
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「社内報のプロとは、成果が出せる人。では社内報の成果とは何か。会社の業務や業績に貢献することだ」
そう語る豊田は、これまで大小さまざまな企業の社内報制作に携わってきた。その渦中で感じたのは、「読まれるだけではダメ。社員を具体的な行動に結びつけるのが最終目的だ」という社内報の意義。これを読めば業務がラクになるといった情報を出すことで、読んだ社員がメリットを感じることが重要だと話した。


社内報のネタ、どう探す?

ところが実際には、巨費を投じて社内報を作っても、なかなか読んでもらえない。担当者たちは、ネタ探しに日々頭を悩ませているのが現状だ。豊田は「社内報を通じて何をしたいか。その"目的"こそネタになる」とアドバイス。以下のような具体例を示した。
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「書かせるな、語らせろ」

社内報を上から目線にしないためには、目の前にいる社員に語ってもらえばいい。例えば、30代の社員にトップメッセージを伝えたいのなら、社長にメッセージを書いてもらうのではなく、社長と社員の対談の場を設けて記事にすれば、トップメッセージが本当に理解されているかどうか分かる。何より、一方通行の記事にならないと豊田。
「誌面上での情報共有には限度がある。情報共有したくなるような記事の書き方、きっかけづくりとなる企画を載せれば、リアルな情報共有に結び付く」

読者ターゲットを「たった1人」に絞る

社内報の読者ターゲットは、言うまでもなく社員だ。しかし、すべての社員に読ませるのは無理だと豊田は言う。あえてターゲットを絞り込むことで、より多くの社員に読んでもらう手法もあると話した。
「リクルートの社内報は、ターゲットをたった1人に絞る手法をとっていた。『今回は○○部の□□さんに喜んでもらえる企画にする』というように。それによって、読み手に刺さるものができる」

読まない人にこそ意見を聞く

社内報が読まれているかどうか。その効果判定に役立つのが「読者アンケート」だ。だが読者アンケートには、致命的な罠があると豊田。そもそも読んでいない人はアンケートにすら答えない、という点だ。
「読まない人にリーチするには、読者アンケートよりも、グループインタビューや個別ヒアリングのほうが適している。社内報で取材対象となった社員に、取材後『読んでる?』『なんで読んでいないの?』と聞くのも効果的だ」

読まれる社内報では、こんなことが行われている

ところで、社内報を戦略的に活用する企業は、どんな社内報づくりを行っているのか。
「パナソニックは、経営計画から『在庫削減』『ダイバーシティ』といったキーワードを抜き出し、それをどう現場に落とし込むかから逆算し、取材企画を練っている。ほかにも、まったく面識のない他部署の社員を集め、本音トークの座談会を開く方法もある。社内報は読ませるだけのものではない。それを作るプロセスは、社内コミュニケーションの活性化につながる」

読みたいと思う誌面の特徴は...

読者の目を引く魅力的な誌面にするには、どうすればいいのか。
「見出しはあっても、リードのない文章を見かける。だがリードは、この企画ではこれを伝えたいからぜひ読んで、というサマリー。読ませるための重要な導入部」
「キャプション(写真の注釈)にあえてメッセージ性の高い文章を載せるのも手だ。誌面の中で真っ先に目がいくのが写真。そのそばにある文章なら読んでもらえる確率が高い」

人間理解力が重要

社内報は、社員の協力なくしては作れない。それにはまず、担当者自身が、社内報を通じて何をしたいと思っているか、その思いを伝えるべきだと豊田は言う。
「担当者に必要な資質は、編集能力よりもむしろ、社員を知ろうとする人間理解力だ」


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社内報セミナーは連続講座で、次回は12月17日に開催予定。社内報づくりの協力者である通信員との関係や、WEB社内報に触れる。

 

イベントレポート:

第25回総務サロン開催報告
「共有価値創造(CSV)時代の総務部門の役割とチャンス」

2015-10-19 09:33

2015年10月15日(木)18時30分より、『月刊総務』を発行するウィズワークス株式会社本社(東京都新宿区)内セミナールームで、第25回総務サロンが開催されました。
今回のテーマは「共有価値創造(CSV)時代の総務部門の役割とチャンス」。
ゲストに、株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長の笹谷秀光さんと、株式会社リード・コミュニケーションズ代表取締役の千代鶴直愛さんを迎え、ミニセミナー、公開ダイアログ、参加者を交えたディスカッション、そして、お酒とお食事を楽しみながらの懇親会という、盛りだくさんの内容で、今回もまた、23時ごろまで白熱したディスカッション、意見交換、交流の時間となりました。

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ミニセミナーは、10月2日にウィズワークス株式会社(Nanaブックス)から新著『協創力が稼ぐ時代 ビジネス思考の日本創生・地方創生』を出版したばかりの株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長の笹谷秀光さん。

書店にも「CSV(共有価値創造)戦略」関連の書籍が数多く並び、ようやく日本でも社内外の関係者による連携、協創に対する関心が高まってきました。

これが、総務部門にとっては大きなチャンスなのです。
これまで、企画やマーケティング部門が担っていれば充分だった機能が、CSV時代には、社内外のさまざまなステークホルダー間の関係強化を働きかけ、社会課題やビジネスチャンスに対する感度を高め、関係者による連携、協働をリードすることのできる総務部門に期待されるようになりました。
こうした時代の変化に敏感になり、総務部門としての役割を発展・強化させている企業が、これからますます企業価値を高めていくことは間違いありません。
そうした観点から、日本国内のさまざまな成功企業の実例を交え、協創力が稼ぐ時代について解説していただきました。

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続けて、総務サロンでは初めての試みとなる「公開ダイアログ」。

『月刊総務』の連載や特集でのご解説でお馴染みの千代鶴直愛さん(株式会社リード・コミュニケーションズ代表取締役)に、笹谷秀光さんとのダイアログを実施していただきました。

ダイアログ = 本質や意味、自分たちの上をいく考え方を共に見つけだしていく対話

こうした対話をする技術は、総務部門の皆さんには必須のものではないでしょうか。

「ダイアログ」の手法を知っていただき、日々の業務で実践していただければという思いで、この「公開ダイアログ」というプログラムをスタートすることとしました。
今後も、さまざまな分野で活躍する時代のキーマンの方をゲストにお招きし、公開ダイアログを通じて、総務部門の新たな役割を明確にしていきたいと考えています。


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『協創力が稼ぐ時代 ビジネス思考の日本創生・地方創生』
笹谷秀光著(株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長)
ウィズワークス株式会社(Nanaブックス)発行

 

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