ファシリティマネジメントの役割
ファシリティマネジメントの役割(その14)経営者へのプレゼンテーション
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 専務理事 成田 一郎
最終更新日:
2012年04月04日
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かつて、あるトップ企業の会長と会食する機会に恵まれました。そこでファシリティマネジメント(FM)の話になり、会話が進んでいくと、会長は次のような話をされました。
「うちのA君はね、FMに大変熱心でいろいろと提案もしてくれるのだけれど、技術屋なのだよね。技術的なポイントだけで提案してくる。しかし技術だけでは経営判断はできない。経営者は総合的視点で判断するのだからね」と。
この話を聞いて私は背筋がぞっとしました。当時、私も技術屋で、この話は私に言われているような気がしたからです。しかし、周囲を見ると私だけでなく、多くの技術屋さんは、専門的になればなるほど、自分の専門だけでものを見たり判断したりする傾向があることに気が付きました。
FMを担当されている方の部署は、日本では総務や管財、施設部、建築部等さまざまですが、技術系の方が多く、先ほどの会長が言われた内容があてはまる場合が多いのではないでしょうか。
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