ファシリティマネジメントの役割
ファシリティマネジメントの役割(その16)FMを広める方法ー目標を明確にするー
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 専務理事 成田 一郎
最終更新日:
2012年06月08日
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ファシリティマネジメント(FM)を勉強して、いざ広めようとしても何から進めればよいか迷われる方もいらっしゃるかもしれません。FMは範囲が広く、情報を整理するだけでも大変です。そんな時は、現在困っていることは何かを整理して、簡単な「目標」をつくることです。「目標」は身近なことで、分かりやすく、関係者を巻き込んでできる内容が良いでしょう。
FMの進め方や方法論を云々しているより、目標を決めて、それを実施するためにどうすればよいかを考える方が現実的で、確実に進められます。FMの基本は、ファシリティ情報を整理して見える化することですが、それだけに専念すると詳細に入り込みすぎて、莫大なファシリティ情報をどこまで整理するかが分からなくなり、ファシリティ情報の作成自体が目的化してしまいます。
特に、情報の専門家に任せるとその傾向は強くなり、詳細な情報を集めなければ気が済まなくなります。当然、詳細な情報の方が良いのですが、情報収集には時間がかかりますし、その情報のメンテナンスにも時間と費用が掛かります。必要最低限が良いのですが、バランスを取るのはなかなか難しいところです。
ところが、目標を決めればどんな情報が必要か分かってきますし、方法論もいろいろと考えられます。そのためにどのようなデータを集めればよいかも分かります。
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