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大丸松坂屋カードなどのクレジットカード業を中心に、J.フロントリテイリンググループの決済・金融事業を担っているJFRカード株式会社。グループビジョン「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する」の下、お客さまの充実した暮らしを実現する金融サービスを提供。2019年には、テクノロジーカンパニーに進化していくとの思いを体現した東京オフィスをオープン。そのフレキシブルな空間が、事業と働き方に新風を巻き起こしている。トップの二之部守さんにお話をうかがった。
写真◎田口 哲也
文◎石田 ゆう子
編集部 最初にご経歴からお聞かせください。
二之部 大学卒業後、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドに入社し、21年勤めました。その後も外資系企業に勤め、個人でも事業をし、スタートアップのお手伝いも。そして3年前、縁あってJFRカード株式会社に来ました。ずっと外資系にいて、日本の上場企業に来るのは、なかなか珍しい経歴かな、と思っています。
編集部 外資系から日本企業に移ると、生産性の低さなどの課題を感じることもあったのでは?
二之部 どんな企業にも強みと課題はあると思います。当社の場合、大丸・松坂屋のカード会社として歴史ある企業ですから、ブランド力、信用力という強みがあります。一方、歴史ある会社ゆえに、なかなか変われない部分もある。百貨店業界自体、1970年代、1980年代に非常に成功した業界ですので、その成功体験が、変革への障害になっている部分はあるでしょう。それが生産性にも影響はしているかもしれません。
編集部 とはいえ、時代に合わせて進化し続けてきたからこそ、今の大丸・松坂屋があるのだと思います。特にカード業界は非常に変化が激しい業界ですよね。
二之部 そうですね。特にここ10年ほどは、テクノロジーの進展とともに大きく変わってきています。昨今でいうと、コロナ禍での巣ごもり需要、オンラインショッピングなどで、決済の場面が非常に変わってきています。一貫していえることは、30数年間、クレジットカード業界は、市場が大きくなり続けているということ。こんな業界はあまりありません。これは幸運なことです。
編集部 そんなカード事業を核にしつつ、さらなる事業展開を考えていらっしゃるようですね。
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