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2005年創業、遊休不動産を借り受け、貸会議室や宴会場として展開する、空間活用ビジネスを世に生み出した株式会社ティーケーピー。以来、フレキシブルオフィス事業を中心に、ホテル・宿泊研修事業、料飲・バンケット事業、イベントプロデュース事業、BPO事業など、サービス領域を拡大。このコロナ禍でも、いち早く職域ワクチン接種に貢献するなど、強みであるスピード感を武器に、新たな価値を創造し続けている。トップの河野貴輝さんにお話をうかがった。
写真◎田口 哲也
文◎石田 ゆう子
編集部 キャリアのスタートは伊藤忠商事株式会社の為替証券部ですね。元々、金融系にご興味がおありだったのですか?
河野 学生の頃から為替や株など、動くものが好きで、ディーラーに憧れて職に就きました。そのうちにインターネットが普及してきて、個人で株の売買をする人が多くなってきました。そこで、伊藤忠の社内ベンチャーとして日本オンライン証券株式会社(現auカブコム証券株式会社)設立に携わり、その後、イーバンク銀行株式会社(現楽天銀行株式会社)の立ち上げに参画しました。
編集部 そこから貸会議室という異なる業界に参入されたきっかけは何だったのでしょう。
河野 まず、インターネットだけで銀行や証券会社がつくれて顧客を集められたことから、インターネットの集客力はすごいと実感し、それをBtoBに応用できないかと考えたことがきっかけです。そして、取り壊しが決まっているビルがあって、取り壊すまでは使えるのに、使わないのはもったいない、時間貸しの会議室スペースにできないかと思いついて始めたのがこの会社です。
空間シェアリングビジネスのリーディングカンパニー
編集部 そうした事業をしている会社はほかにあったのでしょうか。
河野 いいえ。当時、空いているスペースは使わなかったら終わりというのが当たり前でした。でも、時間貸しの人からすれば、明日取り壊されていても関係ない。当社が、取り壊しが決まっているビルをたとえば3か月後に出ていくという契約で借り受け、3か月後まで毎日インターネットでお客さまからの予約を取り続ける。これなら取り壊されるギリギリまで使用できます。インターネットで集客できるので営業もいりません。同じ発想で、土日しか使っていない結婚式場を、平日は企業のホールとして利用してもらう事業も始めました。
編集部 会社の目標として、「IT・金融ツールを活用して社会の価値を創造する革命企業!」を掲げていますが、この金融ツールとは?
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