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「次世代につなぐ未来を創出する」をビジョンに、「人と社会と自然が共鳴しながら発展するリジェネラティブなあり方を追求する」ことをミッションに掲げる一般社団法人 Earth Company。その実現に向けて、社会課題を解決できるチェンジメーカー(社会起業家)を支援するインパクトヒーロー支援事業、リジェネラティブな未来を創る人を育成するインパクトアカデミー事業などを展開する。代表理事の濱川明日香さんにお話をうかがった。
写真◎田口 哲也
文◎石田 ゆう子
編集部 現在、インドネシアのバリ島に活動拠点を置かれているとのことですが、帰国のタイミングでお会いできて良かったです。ではまず、社会起業家に至るまでの経緯から教えてください。
濱川 私はボストン大学を卒業後、しばらく太平洋の島国を1人で回っていました。旅をしながら、これらの国の人たちは、なぜこんなにも幸せそうなのだろう。経済的な豊かさと精神的なウェルビーイングは比例しないものなのか、と気付かされました。ところがサモアの小さな村に滞在中、高潮が村に甚大な被害をもたらすところに直面。地球温暖化は先進国が経済発展を追求し続けた結果なのに、自然と共存しながらつましく暮らしている人たちがその弊害を被っている。責任を感じました。それが、「経済的に豊かな国に生まれたからには、気候変動の解決に貢献したい」と考えるようになったきっかけです。
ただ、気候変動は世界的な在り方の問題です。まずはこれを引き起こしてしまっている資本主義そのものを理解しなければと、当時内定をいただいていた外資系コンサルティング会社に入社。3年弱でしたが、資本主義のエッセンスを垣間見させていただきました。
その後大学院で、太平洋
SDGsに取り組む傑出した社会起業家を徹底的にサポート
編集部 設立のきっかけは?
濱川 ある人との出会いです。大学院時代からの友人で、インドネシア占領下の東ティモールの独立に貢献したベラ・ガルヨスです。彼女は迫害を受けながら育ち、亡命後、国の外から独立をサポートしました。そこから建国を進めるには教育から始めなくては、と環境学校を造ろうしたのですが、資金調達が頓挫していると聞いて。これは支援しなくてはと団体を設立したのです。チェンジメーカー(社会起業家)を厳選して支援するインパクトヒーロー支援事業を始めました。
編集部 どのような支援を?
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