1980年設立、2020年10月に三井不動産リフォーム株式会社と統合した三井デザインテック株式会社。強みである「デザイン力」を軸に「住宅、オフィス、ホテル、商業施設、医療施設などの内装・リニューアル・コンバージョン工事」「インテリア提案・販売」「住宅リフォーム」の3つの事業を展開している。2021年7月には最先端のABW研究と独自のデザイン哲学を掛け合わせた新本社「CROSSOVER Lab」を開設した。トップの檜木田敦さんにお話しをうかがった。
写真◎田口 哲也
文◎石田 ゆう子
編集部 まずは三井不動産株式会社に入社されてから、どんなお仕事をされてきたのかを聞かせてください。
1962年生まれ。1984年3月早稲田大学政治経済学部卒業。同年4月三井不動産株式会社入社。2009年4月三井不動産レジデンシャル株式会社開発事業本部プロジェクト推進部長。2012年4月三井不動産株式会社秘書部長。2019年4月三井デザインテック株式会社専務取締役経営企画部長。2020年10月同社代表取締役社長社長執行役員に就任(現任)。
檜木田 最初に配属されたのは開発企画部で、大崎駅前などの大規模再開発事業に携わりました。その後、住宅の販売会社に出向し、マンションの企画業務を経て、のちに三井不動産レジデンシャル株式会社の立ち上げにかかわりました。設立の時代背景として、製販一体にならないと住宅を売るのは難しいということ、市場の傾向やお客さまの声を商品企画に反映していかないと、多様化する価値観に対応できず、取り残されてしまうということがありました。設立後は再開発などの街づくりによってマンションを主体に住宅を造ってきました。
編集部 三井デザインテック株式会社に移られたときは企業統合を前提に?
檜木田 ちょうど三井デザインテックと三井不動産リフォーム株式会社との統合の検討がグループ内で始まった頃です。当時三井デザインテックでは、オフィスやホテルの内装工事といったBtoB事業と、グループのお客さまを対象に内装や家具の販売などを手掛けるBtoBtoC事業を展開していました。一方、三井不動産リフォームは、一般個人向けのリフォームがメイン。業務上の接点はあまりありませんでしたが、空間の創造に携わる者同士、近い存在でした。
また、少子高齢化やお客さまニーズの多様化、建物自体の長寿命化、エコの観点などから、これからの不動産は新しいものをどんどん造るのではなく、いいものを長く使う時代に変わっていくだろうとの見通しもありました。そうなるとマンションもストックの比率が高まり、そこでは三井デザインテックと三井不動産リフォームの力が一層必要になるはずです。これは明らかに一緒にやった方がいいだろうと判断しました。
そこからは統合に向けてのストーリーづくりと、いかにそれを実行するかに注力しました。業務上のシナジーをどう発揮させていくか、従業員の心をいかに一つにするか。そういった課題に向き合いながら準備を進めて、2020年10月、晴れて統合。2021年7月には新本社を開設し、2社の拠点が1つに集約されました。
イノベーションを誘発する新本社CROSSOVER Lab
編集部 本社オフィスは最先端のABW研究と「クロスオーバーデザイン」を掛け合わせた空間とのことですが、少しご説明いただけますか。
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