総務の引き出し(デジタル化推進)
総務業務でも活用できる 人工知能と5Gの普及で注目が高まる「エッジコンピューティング」とは
日本クラウドコンピューティング株式会社 代表執行役 ITコンサルタント 清水 圭一
最終更新日:
2024年03月26日
1ヶ月のアクセスランキング
エッジコンピューティングとは、クラウドシステムと連携をして、デバイスやネットワークの近くにあるサーバーやコンピューターでデータの処理や分析を行うことです。人工知能や5Gなどの技術の発展によって、さまざまな業務やサービスに応用される可能性が高まっています。この記事では、エッジコンピューティングの概要とメリット、そして適用例について紹介します。
なぜ今、エッジコンピューティングが注目されているのか
エッジコンピューティングが注目されている背景には、「人工知能」と「5G」による低レイテンシ(通信速度の遅延を指す。一般的に低いほど快適といえる)通信技術の普及があります。人工知能は、画像認識や音声認識などの高度な処理を行うために、大量のデータを必要とします。しかし、クラウドにデータを送ると、ネットワークの遅延や帯域幅の制限によって、処理速度や精度が低下する可能性があるのです。また、同時にセキュリティやプライバシーのリスクも高まってしまいます。そこで、エッジコンピューティングは、デバイスやネットワークの近くでデータを処理することで、レイテンシを低減、かつ帯域幅を節約し、セキュリティやプライバシーを向上させるというメリットを提供します。
5Gは第5世代の移動通信システムで、従来の4Gよりも高速で安定した通信を実現します。5Gは、エッジコンピューティングと相性が良く、エッジデバイスとエッジサーバー(後述)の間のデータ転送を低遅延・高速化し、エッジコンピューティングの効果を最大化します。エッジコンピューティングによってリアルタイムで高度な処理が可能になることで、さまざまな業務やサービスに革新をもたらします。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。