出典明記で情報の信頼性がアップ ChatGPTの新機能「Deep Reserach」 とは

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総務の役割は多岐にわたります。その中で、派手さはないものの、欠かせない業務として「正確な情報の収集と整理」があります。たとえば、働き方改革や時間外労働の上限規制、テレワーク制度、各種助成金制度の情報、労働法改正への対応、さらにはオフィス防災やBCP(事業継続計画)関連の動向まで、総務は会社全体の基盤となる制度や環境整備を行うため、信頼できる最新情報を常に把握しておく必要があります。
しかし、こうした情報を正確に、かつスピーディーに収集・整形することには大変な労力がかかります。特に官公庁が発信する制度改正情報や補助金の公募情報は膨大なPDFデータでの公開であることや、サイト構造の複雑さもあり、本来の企画・提案業務に十分な時間を割けないという声が後を絶ちません。
こうした中、注目を集めているのがChatGPTの「Deep Research」機能です。通常のChatGPTと異なり、Deep ResearchではWeb上の信頼できる情報源を基に、リアルタイムでリサーチを行い、総務担当者の代わりに調べてくれるツールとして活用できます。
Deep Researchとは?
Deep Researchは、ChatGPTに新たに加わった「Web検索機能」です。これにより、あらかじめ学習された情報だけでなく、インターネット上の最新で信頼性の高い情報にアクセスし、回答を生成することが可能になります。つまり、過去に学習した知識ベースだけでなく、実際に今公開されている情報に基づいて応答できるという点が通常版のChatGPTとの最大の違いです。
Deep Researchの主な特長
- リアルタイム検索機能
厚生労働省、経済産業省、地方自治体などの公式情報を取得可能 - 出典明記機能
一次情報(公式サイト、論文、報告書)へのアクセスを前提とする。出力された回答には、情報の出典URLが添付される - 要点整理機能
複雑な文書でも、要点を箇条書きや表形式で自動整形
通常版ChatGPTとの違い
- 通常版ChatGPT
2023年4月以前に学習したデータセットを基に回答(固定情報) - Deep Research版ChatGPT
リアルタイムでインターネット検索を行い、現在公開されている情報にアクセスして回答(動的情報)
起動方法ですが、スマートフォン版では入力欄のすぐ下に「Deep Research」と表示されており、これをタップすることでオンになります。PC版では、望遠鏡アイコンがあり、こちらをクリックすることで有効化できます。
オンにすると、ChatGPTがDeep Researchを使用するモードに切り替わり、最新のWeb情報からの調査が可能になります。なお、情報収集には数分から十数分かかるケースもあります。
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