総務の引き出し(デジタル化推進)
今年の課題、今年のうちに。「AI」を活用して1年の業務を振り返ってみる
日本クラウドコンピューティング株式会社 代表執行役 ITコンサルタント 清水 圭一
最終更新日:
2024年12月12日

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年末は1年の業務を振り返り、新たな1年の計画を立てる重要なタイミングです。しかし、この振り返り作業には膨大なデータ整理や分析が伴い、時間や労力がかかるのが現状です。そこで、総務部にとって強力な味方となるのがAI(人工知能)です。AIは大量のデータを迅速かつ正確に分析し、人間では気付きにくい洞察をもたらします。今回は、昨年当社が実際にAIを活用して1年を振り返った経験を基に、2025年に向けてどのようにAIを活用すべきかを詳しく解説します。
年末の振り返りにAIを活用する意義
総務部が1年を振り返る目的は、以下のような業務改善や計画立案を行うためです。
- 業務効率の向上(業務プロセスや時間配分を見直す)
- コスト削減(無駄な支出を洗い出し、予算を最適化する)
- 職場環境の改善(社員満足度や働きやすさを向上させる)
従来、このような振り返りは感覚や直感に頼る部分が多く、具体的な課題や改善案を見つけるのに時間がかかっていました。しかし、AIを活用することで次のようなメリットが得られるようになったのです。
- 迅速性(数週間かかる分析作業が数時間で完了)
- 精度(データの見落としやミスを排除し、正確な洞察を提供)
- 新しい視点(人間が気付かないデータ間の関係性を発見)
たとえば、AIを使って勤怠データを分析すれば、残業が集中している部門や期間が簡単に特定でき、具体的な対策を講じるきっかけになります。
AI分析の活用方法
AIを活用した振り返りは、大きく4つのステップに分けられます。
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