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経済産業省が2019年に発表した「DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開〜」。発表当初は、日本企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)に立ちはだかるさまざまな課題を指摘した内容として注目を集めたものの、多くの企業がまだ3年あると、差し迫った危機への認識が薄いのも事実です。そこで今回は、2025年の崖はどうして「崖」であるのかということと、その崖に落ちない方法を解説していきたいと思います。
「2025年の崖」とは?
「2025年の崖」とは、企業で数十年間以上使い続けられている基幹システムが、ITベンダーのサポート終了や、技術者不足、プログラムのブラックボックス化という問題から、維持することが困難になり、システム稼働が不可能に陥ることを指します。
また、システム稼働が不可能に陥るだけではなく、さまざまなデータやシステムを連携させて実現するDXに完全に立ち遅れ、今後の企業競争力を失い、デジタル競争の敗者が確定してしまい、再起不能となることをいいます。
「壁」ではなく「崖」と表現しているところが、この問題の緊迫度と絶望を表現しています。
「壁」はさまざまな施策や努力によって越えることはできますが、「崖」は一度、落ちてしまうと、はい上がることすらできなく、企業が息絶えてしまうことを意味しています。
40万人を超えるIT人材不足
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