総務の引き出し(デジタル化推進)
年末年始に高まるネット詐欺や情報漏えいのリスク 総務担当者が休暇前に対応すべきことはこの4つ
日本クラウドコンピューティング株式会社 代表執行役 ITコンサルタント 清水 圭一
最終更新日:
2023年11月22日
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年末年始は、多くの企業や組織が長期休暇を取る時期です。しかし、この時期は、情報セキュリティに関するリスクも高まります。
たとえば、「システム管理者が不在になることで、不正アクセスやウイルス感染などのインシデントに対応できなくなる」「テレワークや外出先での仕事により、機密情報を含むデバイスや書類の紛失や盗難が発生する」「飲み会や旅行などで気が緩んだ状態で、不審なメールやSNSへの誘導に引っかかり、フィッシングやネット詐欺に遭う」「家族や友人との交流で、個人情報や業務内容を口外してしまう」といったことが考えられます。
これらのような事態を防ぐためには、年末年始における情報セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。ここでは、総務担当者として事前対応すべきポイントを紹介します。
(1)システム管理者と連携する
システム管理者は、長期休暇前にシステムの稼働状況やセキュリティパッチの適用状況などを確認し、必要ならばメンテナンスや更新を行います。また、長期休暇中に発生する可能性のあるインシデントに備えて、監視体制や連絡体制を整備します。
総務担当者は、システム管理者と連携して以下のことを行ってください。
- システム管理者から指示された操作や設定を正しく行う
- システム管理者から連絡があった場合は迅速に対応する
- システム管理者が不在の場合は代理人に連絡する
- システムに異常があった場合は速やかに報告する
(2)テレワークや外出先での情報管理に注意する
テレワークや外出先で仕事をする場合は、機密情報を含むデバイスや書類を持ち出すことがあります。しかし、これらは紛失や盗難の危険が高く、情報漏えいの原因となります。
テレワークや外出先で仕事をする場合は、以下のことに注意するように社内周知してください。
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