メタバース時代にどう備える? 企業における活用法
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2021年、SNSを提供するFacebookの運営企業が社名を、Metaに突然変更し、世間を驚かせました。Metaとはメタバース(Metaverse)の略称であり、いわば仮想世界といわれているものです。そもそもメタバースの始まりは、オンラインゲームのプレーヤー同士が交流する仮想世界。コロナ禍により現実世界で実際に人と会って交流することが難しくなっている中、人々の交流はインターネット上に場を移し、そこで現実世界により近い交流の場としてメタバースに人々が集うようになりました。オンラインゲームから、一気にビジネスの世界でもメタバース活用を検討する企業が増えてきました。今回は、このメタバースについての概要と、今後、企業においてどのような活用が見込まれるかをお伝えしていきます。
過去何度かあった仮想世界の大きな波
2003年に運営を開始したSecond Life(セカンドライフ)という仮想世界のプラットフォームを提供するサービスがあります。仮想世界で実際に人々がイベントに参加したり、日常生活をしたり、働いたりすることができるメタバースの先駆けとなるサービスです。日本でも2007年に注目を集め、多くの企業が進出しましたが、グラフィックの不具合や接続速度の低下、SNSの出現によりユーザー数が減少してしまいました。
それから10年以上が経過し、再度注目を集めている仮想世界がメタバースです。Second Lifeが衰退したときとは異なり、現在は光インターネット回線やモバイル通信の5Gなどの高速インターネット接続が普及しており、臨場感のある映像と音声で仮想世界を体感できるようになりました。
また、仮想世界で使われる暗号資産(仮想通貨)に、プラットフォーム提供会社が独自に発行する通貨ではなく、ビットコインを基軸にしたアルトコインという暗号通貨が使われることにより、通貨としての信用度が向上したことが、今回のメタバースの普及につながっています。
メタバースの2つの主要プラットフォーム
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