総務の引き出し(防災)
守るべき人の顔が思い浮かばなければ失格! あなたの会社は大丈夫? 2W1Hで再確認する防災力
BCP策定・気候リスク管理アドバイザー、文筆家 昆 正和
最終更新日:
2024年12月13日
「命を守る」という言葉は、警察、消防、医療、介護などの特定の業種や業務に従事する人々にとっては第一の使命として心に響くものでしょう。しかし、一般的な会社では、日常生活の中で使う機会がほとんどなく、何となくよそよそしい響きがあることも事実です。とはいえ、非常事態が発生した際に、組織や会社として命を守る用意ができているかどうかを再確認することはとても大切なことです。ここでは、「『誰を(Whom)』『誰が(Who)』『どのように(How)』守るのか?」という2W1Hの問いを通じて考えてみましょう。
その人の顔をイメージできますか?
まず「誰を守るのか?」について。一般の会社ですぐに思いつくのは「従業員」と「来訪者」でしょうか。公共交通機関や百貨店やデパート、娯楽施設などでは、多くの不特定多数の人が利用しますから、いわゆるお客さま(利用者や消費者)も対象となるでしょう。実際には、会社の規模や業務の種類、あるいは組織の内外にどのような立場の人がかかわっているかによって、守るべき人の顔がいろいろと違ってくることが考えられます。特に次の人たちは意外と見落としやすいので注意と配慮が必要です。
まず、「派遣社員・パート・アルバイト従業員」。正社員の顔しか思い浮かばないとしたら、あなたの会社の防災管理は失格です。次に「高齢者や障がい・持病のある人」。今や障がいのある人や持病を申告している人が企業内で活躍する時代です。高齢の労働者も増えています。万一の際は緊急通報が聞こえるか、安全に避難できるか、そのような懸念のある人がどのフロアに何人所属しているのかを理解しておくことが大切です。
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