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毎年のように「想定外」の水害が発生する昨今ですが、水害の原因となる台風や大雨は予知のできない大地震と異なり、事前に警告が出されます。適切な情報を素早く入手し、早い避難を行えば被害を最小限にできるため、本年もシーズン前に対策のポイントを確認しましょう。
「線状降水帯」について
近年の水害シーズンで耳にすることが増えた「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」という現象について、2021年および2022年に新しい情報が追加されています。上手な活用ポイントについて知っておきましょう。
「線状降水帯」とは
線状降水帯は、数時間にわたって局地的な超・大雨が降り続く、水害発生につながる恐れのある現象で、気象庁によると次のように説明されています。
「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50〜300キロメートル程度、幅20〜50キロメートル程度の強い降水を伴う雨域」
国内でこの言葉をよく耳にするようになったのは2014年に生じた豪雨以降で、特にここ数年は、毎年のように聞く言葉になっています。
線状降水帯の「速報」について
2021年6月17日より、気象庁から「顕著な大雨に関する情報」の発表がされるようになりました。この情報は、「線状降水帯」によって同じ場所で非常に激しい雨が降り続いている状況を解説するための情報です。注意点としては、線状降水帯の「予報」ではなく「速報」であるということ。この情報が出される状況は避難指示などに該当する「警戒レベル4」相当であるため、すでに災害が生じている恐れがあるという点です。この情報を待って避難行動を取るのではなく、すでに安全確保ができているようにする必要があります。
線状降水帯の「予測」について
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。