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前回までのコラムでは、大地震などが発生した際に「帰宅を始めない」ための計画や備蓄品の紹介をしてきました。 今回は、徒歩帰宅を危険にする要素、大地震発生時に都市部で発生しやすい二次災害「地震火災」について解説します。
地震火災とはなにか
大地震などの災害で火災が発生した場合、消火活動が間に合わず、火災が大規模化することがあります。このように大地震を原因とする大規模な延焼火災を「地震火災」と呼び、地震被害を拡大する二次災害として特に警戒されています。
都市部で地震火災が生じる理由
地震火災が発生しやすいのは、木造住宅密集地域、通称「木密地域」と呼ばれるエリアです。
木密地域の多くは古い住宅地であり、狭い路地が入り組んでいたり、旧耐震基準の古い家が密集していたりします。このような地域を大地震が直撃すると、木造住宅が倒壊して「薪の束」状態となり、かつガレキが狭い道路をふさぐため、避難や消防車の進入が困難になります。この状況で火災が発生すると、周囲に次々と延焼し、大規模な地震火災へ発展してしまいます。こうした地域が、都市部をはじめ日本各地に存在するのです。
火災旋風という災害
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