総務の引き出し(防災)

もし停電になってしまったらどうすべき? 冬の防寒・暖房対策

ソナエルワークス代表  高荷 智也
最終更新日:
2023年01月26日
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「冬」という環境は、気温の低さそのものが命にかかわるリスクとなりますので、相応の対策が必要です。今回は「低温」に対する備えを中心に解説します。

冬季に巨大地震が発生した場合

2021年12月、内閣府から「日本海溝・千島海溝」を震源域とする巨大地震が発生した際の被害想定が発表されました。震源に近い北海道から東北において甚大な被害が見込まれ、最大19万人を超える死者が想定されるという内容です。特に被害が大きくなるのは、冬の深夜に日本海溝を震源とする地震が発生した場合で、津波に加えて低体温症、つまり凍死者が多数生じる可能性が指摘されました。政府による大地震の被害想定で、凍死への備えがここまで明確に盛り込まれたのは初めてです。

防寒対策について

冬季の大地震で停電が発生した場合、多くの暖房器具が停止します。熱源にガスや石油を用いている場合でも、その器具を動かすためには電気が必要となる場合が多いため、冬季の防災対策は停電対策とセットで考える必要があります。

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著者プロフィール

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ソナエルワークス代表
高荷 智也

備え・防災アドバイザー/BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災対策」をテーマに、堅く思われがちな防災をわかりやすく伝える活動に従事。「企業の実践的BCP策定」ポイントを解説する専門家でもある。講演・執筆・コンサルティング・メディア出演など実績多数。防災系YouTuber、Voicyパーソナリティーとしても活躍中。

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