働き方改革(用語):くるみん認定・プラチナくるみん認定

最終更新日:2024年12月24日

「くるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が子育て支援に積極的に取り組むことを評価する制度です。この認定を受けた企業は「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣から認定されます。

なお、令和7(2025)年4月1日からくるみん認定・プラチナくるみん認定の認定基準が改正される予定です。

認定の背景と目的

次世代育成支援対策推進法は、少子化対策の一環として、子育て支援を推進するために制定されました。この法律に基づき、企業は一般事業主行動計画を策定し、子育て支援に関する具体的な目標を設定します。これらの目標を達成し、一定の基準を満たした企業が「くるみん認定」を受けることができます。

認定基準

くるみん認定を受けるためには、以下のような基準を満たす必要があります

  • 一般事業主行動計画を策定し、厚生労働省に届け出ること。
  • 計画に定めた目標を達成し、子育て支援に関する具体的な取り組みを実施すること。
  • 育児休業の取得促進や、短時間勤務制度の導入など、従業員が仕事と育児を両立できる環境を整備すること。

認定の種類

  • くるみん認定: 基本的な子育て支援の取り組みを行っている企業に対して与えられます。
  • プラチナくるみん認定: くるみん認定を受けた企業の中でも、さらに高い水準の子育て支援を行っている企業に対して与えられます。
  • トライくるみん認定: 令和4年4月1日から新たに導入された制度で、くるみん認定の基準を満たすための準備段階にある企業に対して与えられます。

認定のメリット

  • 企業イメージの向上: 認定を受けた企業は、くるみんマークを広告や広報資料に使用することで、子育て支援に積極的な企業としてのイメージを向上させることができます。
  • 優秀な人材の確保: 子育て支援に積極的な企業として認知されることで、求職者や従業員からの信頼を得やすくなり、優秀な人材の確保や定着に繋がります。
  • 公共調達における加点評価: 認定企業は、公共調達において加点評価を受けることができ、入札の際に有利になります。

具体的な取り組み例

  • 育児休業の取得促進: 育児休業を取得しやすい環境を整備し、男性従業員の育児休業取得も推進します。
  • 短時間勤務制度の導入: 子育て中の従業員が働きやすいように、短時間勤務制度やフレックスタイム制度を導入します。
  • 子育て支援のための研修: 従業員向けに子育て支援に関する研修を実施し、職場全体で子育て支援の意識を高めます。

参考:厚生労働省 くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについてくるみん認定、プラチナくるみん認定及びトライくるみん認定企業名都道府県別一覧

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