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SDGsはサステナブルな社会、つまり持続可能な社会を実現するために到達すべきゴールを示したものです。企業はその重要な担い手である以上、企業自身のサステナビリティを、どのように実現するかも大きな課題です。ビジネスではよく「企業(組織)は人なり」といわれます。人材の在り方が組織の在り方を決め、それが企業のサステナビリティに大きく影響を与えます。そこで、今回は採用におけるSDGsの問題を考えてみましょう。
企業は若者に「選ばれる」存在に
2008年にピークを迎えたわが国の人口は、それ以後減少傾向にあります。1994年に全人口に占める高齢者の比率が14%を超える高齢社会に、1997年には子供の数が高齢者より少なくなって少子化社会に、そして2007年には21%を超える超高齢社会に突入しました。人口減少と少子高齢化の進行で、日本社会は「少産多死社会」になりつつあります。
少産多死社会では、すでにみなさんが採用難という形で直面しているように、多くの産業で労働力不足が顕在化します。また、子供が生まれてから生産年齢人口(労働力として数えられる年齢層)となるためには、最低でも15年を要するため、仮に移民を受け入れるにしても、この問題は長期化します。だからこそ若者は貴重な存在だといえるでしょう。これらの事情から、企業は景気の良しあしにかかわらず、若者から「選ばれる存在」であることを強く自覚し、採用を重要な経営課題と位置付ける必要があります。
学生の企業観・労働観の変化
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