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2022年現在、ビジネスシーンで「SDGs」という言葉を聞かない日はありません。SDGsをちょっと調べてみると、貧困や気候変動など、社会にとって大切だけど、「自分たちには縁遠いなあ」と感じられるかもしれません。しかし、このSDGsは今やビジネスの「共通言語」であり、中小企業にとっても非常に重要なテーマです。そこで、今回は企業におけるSDGsの重要性について考えてみましょう。
そもそもSDGsって何?
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2016年から始まった持続可能な世界をつくるために国連における議論を経て策定された国際目標です。SDGsは主に発展途上国の問題に取り組むMDGs(Millen-nium Development Goals:ミレニアム開発目標)を前身とし、世界的な環境問題や社会問題の深刻化に対して、あらゆる組織と個人のチャレンジで2030年までに実現すべき目標(=解決すべき課題)として示されました。
SDGsは17の目標、169のターゲット、232(重複あり)の指標から構成され、これらは私たちの生活とビジネスのサステナビリティ(持続可能性)と大きくかかわっています。たとえばゴール1の「貧困をなくそう」について考えてみましょう。社会に貧困層が増えれば、それは市場の縮小や購買力の低下をもたらすとともに、貧困対策のための社会保障費の増大を招きます。そうなれば企業は市場と顧客を失い、社会保障費のさらなる企業負担が求められます。ゴール13の「気候変動に具体的な対策を」も同様で、気候変動を放置すれば自然災害の頻発化により自社の災害リスクが増大します。これらの問題は企業規模の大小や業種に関係なく共通するリスクです。つまり、SDGsが示している目標は、決して企業やビジネスと無関係ではないのです。
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