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SDGsの実現には社内外にまたがる社会問題や環境問題に対して、ビジネスで立ち向かう必要があります。しかし、SDGsの実践は決して掛け声だけで進むものではありません。そのため、その取り組みを形骸化させず、しっかりと問題の解決と自社のサステナビリティを両立させるには、「工夫」が求められます。そこで今回は、SDGsを着実に進めるための、工夫について考えてみましょう。
従業員こそがSDGs実践の担い手
ご存じのようにSDGsは17のゴールから成り立っています。各ゴールが示す内容は非常にスケールが大きいため、「何をすればよいの?」と悩む企業は少なくありません。企業がSDGsのどのゴールの実現に寄与するか、あるいはどのゴールを自社の経営課題として取り組むかは、その企業が経営環境や経営資源をしっかりと把握、分析して決めることですが、どのような企業でもその取り組みにおいて共通する点があります。それは、SDGsの実現に向けた取り組みを実際に担うのは、経営陣ではなく、現場の従業員のみなさんだということです。
前述のように、SDGsは社内外の社会問題や環境問題とかかわっています。それはすなわち、企業によるSDGsの実践が日々の業務と密接不可分の関係にあることを意味します。たとえばセクシャルハラスメントの防止はSDGsのゴール5に、グリーン購入や授産施設からの用度品の調達などのいわゆるサステナブル調達はゴール12に、社用車などのエコ運転は身近な脱炭素活動でゴールにかかわっています。このように、あらためて社内を振り返ると、SDGsは従業員が行うさまざまな業務とかかわっていることがわかります。だからこそ、SDGsの実践は経営陣の課題だけでなく、従業員の働き方にもかかわってくるのです。
古い企業観、労働観からの脱却
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