総務の引き出し(コミュニケーション)
5つの技法を身に付けてあなたも聞き上手に! 相手の話を引き出すのに効果的な質問の仕方とは
株式会社ヴィタミンM 代表取締役 鈴木 真理子
最終更新日:
2024年09月20日
1ヶ月のアクセスランキング
あなたは聞き上手ですか? 「話す」と「聞く」を比べると、「話をする」方が「一方的に話を聞かされる」よりも充足感を味わえるといわれています。しかし、ビジネスではヒアリング力が求められます。今回は、話の聞き方を具体的にお伝えしますので、お客さまや部下・後輩の真意をくみ取り、的確な提案やアドバイスができるようになりましょう。
言葉の裏に隠されたメッセージを読み取る
「きく」を漢字で書くと、3通りあります。「聞く」「訊く(※)」「聴く」です。3つの漢字は、意味が異なります。
※「訊」は常用漢字ではなく、「訊く」は多くの場合「聞く」で代用されています。
1つ目の「聞く」は、意識せずとも耳に入る音を指します。静かなオフィスにいても、キーボードの打音や空調の音などは聞こえてくるでしょう。2つ目の「訊く」は、問い尋ねること、質問することです。3つ目の「聴く」は、文字の通り、耳も目も心も使って相手に向き合う聞き方です。これをすると、言葉の裏に隠された非言語メッセージまで読み取ることができるようになります。
たとえば、同僚がいて、最近元気がないように見受けたとします。心配したあなたは「元気?」と尋ねたところ、相手は「はい、元気です」と答えました。ただし、本当に元気なのか、それとも無理をしてそう答えたのかは、わかりません。「聴く」ことができれば、言葉の表面だけでなく、相手の表情や声のトーンにも敏感になるため、相手の状況や変化を素早くキャッチすることができます。早い段階で「よかったら話を聴かせてくれない?」と手を差し伸べることもできるでしょう。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。