総務の引き出し(コミュニケーション)
ネチネチくどくどはNG! 部下や後輩社員の成長を促し、モチベーションを高める叱り方とほめ方
株式会社ヴィタミンM 代表取締役 鈴木 真理子
最終更新日:
2025年04月18日

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4月は異動や入社のシーズン。新しく入ったメンバーを指導する機会が増える時期です。昨今では、優しい上司や先輩社員が増えています。ちょっと注意しただけで部下や後輩社員から「それはハラスメントです!」などと加害者扱いをされたら嫌だからと、指導するときに及び腰になる人がいます。しかし、問題があったときに注意しなければ、社員の成長は望めません。もちろん感情に任せて叱り飛ばすのは言語道断ですが、冷静で的を射た注意は指導のうち。この機会にぜひ注意するときとほめるときのテクニックを押さえておきましょう。
注意するときは行為を1つに限定する
注意するときは、相手の行為を1つに限定して伝えることをお勧めします。図表1をご覧ください。
図表1:行為を限定した注意と限定しない注意の例
行為を限定した注意 | 行為を限定しない注意 |
---|---|
○書類に誤字脱字があるので、ミスをなくそう | ×そそっかしいやつだな、チェックする人の仕事を増やさないでくれ |
○業務中に私用でスマホを使わないでほしい | ×昨年入社の○○さんはプロ意識が高かったんだけど……、君は使いものにならないな |
○問い合わせの回答は、あと1分早めよう | ×あなたはなにかと仕事が遅いね |
左欄の「行為を限定した注意」では、注意する事柄を1つに絞っています。それぞれ仕事のミス、スマホの使用、問い合わせの回答時間についてです。
このように、その場で見聞きした事実に触れながら、相手にわかるように指摘するのがコツ。そして「何を」「どうすればいいのか」をセットにして伝えると、相手に納得してもらえるでしょう。その際はネチネチくどくどいわず、端的に要点のみを話すようにしましょう。
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