総務の引き出し(コミュニケーション)
「……させていただく」を多用していませんか? 正しい使い方を知らないと恥をかくフレーズ3選
株式会社ヴィタミンM 代表取締役 鈴木 真理子
最終更新日:
2024年10月24日
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普段何気なく話したり、メールに書いたりする言葉でも、聞き手や読み手に違和感を与えることがあります。これは、言葉の意味や正しい使い方を知らないまま使っていることが原因かもしれません。恥をかくことがないよう、今回は知っておきたい言葉を3つ挙げます。ぜひ実務に生かしてください。
「……させていただく」を使う場合は要注意
1つ目に紹介する言葉は、「させていただく」です。まず、敬語には大きく3つ、尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。謙譲語は、自分の言動を低めることによって相手方を高めたいときに使います。「させていただく」は「する」の謙譲語です。「する」の謙譲語には、「いたす」もありますが、「いたす」よりも「させていただく」を好んで使う人が増えているように感じます。「紹介させていただく」「発表させていただく」など、「させていただく」をよく使う人はいませんか?
文化庁の敬語の指針には、「……させていただく」は、次の2つが当てはまるときに使うとあります。
- 自分側が行うことを、相手側または第三者の許可を受けて行う
- そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合
2つともわかりにくいので、お客さまとのやりとりを例にしてみます。
あなた「弊社の商品を紹介してもよろしいですか?」
お客さま「はい、どうぞ」
このように許可を得て自社商品を紹介し、「購入してもらえるかもしれない」「営業のチャンスをもらえてありがたい」というときは2つの条件を満たしているので、「紹介させていただきます」はピッタリ当てはまります。
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