総務の引き出し(コミュニケーション)
「貴社」と「御社」……。その使い方、実は間違っているかも? 誤用注意の「似て非なる言葉」3選
株式会社ヴィタミンM 代表取締役 鈴木 真理子
最終更新日:
2025年08月27日

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似ていて紛らわしい言葉があります。そのため、実際に話したり、書類やメールに書いたりするとき、どちらを使うべきなのか迷ってしまうことはありませんか? そこで今回は、似た言葉の違いを3つ紹介します。ちょっとした豆知識ですが、覚えておくと、毎回調べたり悩んだりせずに言葉を選ぶことができるようになるでしょう。
「貴社」と「御社」の違いとは
1つ目に紹介するのは、「貴社」と「御社」です。どちらも相手の会社を高める言葉として、おなじみですね。
尊称と卑称についても押さえておきましょう。尊称は相手に対する尊敬表現、卑称は自分に対する謙譲表現です。企業(会社)を例にすると、相手の会社を上げて表現するときは、尊称の「貴社」や「御社」を使います。他方、自分の会社を下げて表現するときは、卑称の「弊社」を使います。
「貴社」と「御社」はいずれも尊称ですが、両者を比べると、「貴社」の方が丁寧さで上回ります。「貴社」をよく使うのは、正式な社外文書を作るときです。あいさつ文を入れるのが礼儀なので、「貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」などと書きます。このあいさつ文に「御社」は使いません。
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