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近年、トヨタ自動車の子会社やグループ会社において、立て続けに不正が発覚しています。今回はトヨタ自動車、つまり親会社による子会社の不正の扱い方から、子会社やグループ会社の不正に対して、親会社はどのように公表要否を検討すればよいのかを解説します。
相次ぐトヨタグループの不正行為
トヨタグループ各社で2020年代に発覚した主な不正行為をまとめました。
<2021年6月>
トヨタおよびレクサス販売店における不正車検
<2022年3月>
日野自動車におけるエンジン燃費試験不正
豊田自動織機におけるフォークリフト向けエンジン不正認証
<2023年4月>
ダイハツ工業における海外向け4車種の衝突試験不正
<2023年5月>
愛知製鋼におけるエンジン部品に使われる鋼材の一部で規格外製品出荷
<2023年5月>
ダイハツ工業における国内向け2車種での衝突試験の認証不正
<2023年12月>
ダイハツ工業における車両認証試験の不正発覚、全車種の出荷停止判断
各社が不正に関連する公表(プレスリリース)をした際、トヨタ自動車は同じタイミングで公表したもの・しなかったものがあります。2023年にNTT西日本の子会社で情報漏えいが発生した際、NTT西日本は親会社としての公表姿勢を批判されていましたが、トヨタ自動車に関しては、公表姿勢を顕著に批判される報道はあまりありませんでした。そこで、トヨタ自動車が子会社の不正をどのように扱っていたのか探ってみましょう。
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