総務の引き出し(広報)

社外広報担当者が知っておくべき記者の仕事とニーズ

株式会社タンシキ  代表取締役 秋山 和久
最終更新日:
2022年05月16日
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新聞記者の位置付けと仕事内容

新聞は、読者の手元に届くまでに取材→記事作成→記事の編集作業→記事の取捨選択→レイアウト・見出し付け→校正→印刷→印刷所から販売店までの配送→販売店から家や事業所へ配達というプロセスがあります。

記者は取材と記事作成を担っています。記者が書いた記事は「デスク」が編集します。「デスク」とは、経済部、社会部など部署単位の次長のことを指します。

たとえば経済部は経済面を担当しており、経済部のデスク(経済部次長)は経済面に載せる記事を選びます。レイアウト・見出し付けや校正は「整理部」が行います。

なお、デスクのほかに「キャップ」という言葉がよく出てきます。キャップは係長や若手指導職に近い存在です。自分で取材・記事作成をしつつ、後輩や指導対象の記者に取材指示を出し、取材・記事作成をサポートする存在です。

記者は、記者クラブに詰めている現場の第一線記者のほかに、遊軍(明確な担当クラブを持たずに動き回る記者)、編集委員(経済、外交、科学技術、医療、文化など特定分野の専門記者)、論説委員(社説やコラムを書く記者)などがいます。遊軍はある程度経験を積んだ中堅記者が、編集委員はキャップやデスクを経験したベテラン記者が、論説委員はベテラン記者や編集局次長クラスが担うことが多いでしょう。

新聞を「読者に価値のある情報を選択して届ける」ものと見ると、現場の第一線記者は、価値のある情報を取材して仕入れて、一次加工(記事作成)する役割です。

記者は社内にたくさんいますので、記者が書いた記事を全て新聞に載せようとすると、通常紙面に掲載されている情報量・記事量の3、4倍程度になるといわれます。その日に載せるべき記事を取捨選択しつつ、できるだけ短い文章で情報が伝わるように文章をそぎ落として、毎日、新聞が出来上がっています。

業界紙の場合も、基本的には記者の役割や位置付けは同様です。ただし、業界紙は会社全体の人数が少ない場合があり、記者が取材・記事作成の仕事と新聞広告営業を兼ねる場合もあります。

記者の社内評価

仕入れと一次加工を担う記者の世界では、価値ある情報(ネタ)を、大きく独自ネタと発表ネタの2つに分けて考えます(図表)。

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※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

著者プロフィール

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株式会社タンシキ  代表取締役
秋山 和久

プロフィール
記者、PR会社、経営・人事コンサルティングファーム広報、企業サイトコンサルティング会社を経て現職。記者×代理店×事業会社広報(社内外広報)×企業サイトコンサルという広報にかかわるあらゆる立場を経験した、日本では極めて稀なキャリアを持つ。多様な経験に基づく、パブリシティ、社内広報、Web、会社案内等のツールを俯瞰した、社内外の広報活動の全体設計や戦略策定、業務効率化を得意とする。経営・人事コンサルティングファーム在職時に培った経営・人事・マネジメントの専門知識を強みに、大手企業を中心に、人事、IR・CSR、経営企画など広報以外への支援も多数。採用から定着までを一貫させる採用ブランディングのコンセプト開発・計画立案、人事・広報が連携した採用広報実施支援、ESG情報発信の強化を目指したIRとCSRの連携支援、経営企画・人事・広報が連携した組織変革活動プログラムの構築支援、総務・広報・監査が連携した組織風土にアプローチする危機管理など、企業と社内外のステークホルダーとの認知・評価向上を基点にした関係強化を実現する支援を行う。管理部門を強く、元気に、連携を豊かにすることで、経営基盤の強化を実現することを目指す。

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