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前回は、社内広報のトレンドを紹介しました。今回はその中で、トレンドのテーマの一つとして挙げた「パーパス浸透」について詳しく見ていきましょう。
パーパス浸透の前提条件
まず、今回は便宜上「パーパス」としますが、理念、社是、ミッションなどに置き換えていただいてもかまいません。いずれも企業の経営・活動方針の根幹を言語化したもので、本質的には変わりがないためです。
そもそも、パーパスの浸透には2つの前提条件があります。
従業員が共感しやすい表現になっている
当たり前の話ですが、パーパスの表現自体が浸透に多大な影響を与えます。浸透しやすいパーパスとは、表現が下記の3要素を満たしていることが重要になります。
(1)利他性(ベクトルが外に向いた表現になっている)
(2)事業との関連性(自社らしさが感じられる表現になっている)
(3)永続性(到達点があいまいで追求し続ける表現になっている)
たとえば、ソニーグループは2019年に国内でいち早くパーパス「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」を設定しました。ベクトルが外に向いており、クリエイティビティとテクノロジーをセットにする点に同社らしさがあります。この2つによって「世界を感動で満たす」ことは終わりなく永遠に追求できます。パーパスの設定前は、「ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける」というミッションを掲げていました。ソニーらしさや提供価値を示していますが、自己定義のためベクトルが内向きになっています。また、同社がすでにユーザーに感動をもたらし人々の好奇心を刺激できている状態(これを続けていく)と読めてしまうため、追求とはニュアンスが異なります。
もちろん、自社のパーパスの文言・表現がこの3つの要素を満たしていない場合もあるでしょう。その場合は、パーパスの背景説明やトップメッセージ、具体的な実践事例を紹介するコンテンツ等のパーパス浸透段階で、3つの要素とひも付けることを意識してみましょう。
精神的なゆとりや充足感がある
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