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病気やケガの療養のために働けなくなった場合の支援制度「傷病手当金」。ただし、きちんと要件を満たしていないと支給されないこともあります。まずは、傷病手当金について正しく理解していきましょう。
覚えておきたい傷病手当金の基礎知識(2) 傷病手当金の申請手順はこちら
傷病手当金とは
傷病手当金は、健康保険の被保険者が、業務外の事由による病気やけがの療養のため労務不能となり、事業主から十分な報酬が受けられないとき、本人とその家族の生活を保障するために支給される給付金です。
厚生労働省によると、2017年度では全国で190万件の傷病手当金の支給実績があります。また、全国健康保険協会(以下、「協会けんぽ」)の2019年の調査で、傷病手当金の支給件数を傷病別に見ると、うつ病などの「精神及び行動の障害」が32.72%で最も高く、次いで「新生物(がん)」が17.72%となっています。いずれも治療が長期化しやすい疾病であり、傷病手当金は治療期間中の生活保障として重要な役割を担っていることがわかります。
支給対象者
傷病手当金の支給対象者は健康保険の被保険者本人です。また、一定の要件を満たすことで被保険者資格喪失後にも継続して支給される場合があります(後述)。被扶養者、任意継続被保険者には支給されません。
支給要件
傷病手当金が支給されるためには、以下4つの要件を満たす必要があります。
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