総務入門講座
あらためて確認すべき 秘密保持契約の注意点(1)
弁護士法人堂島法律事務所 日本国弁護士・米国ニューヨーク州弁護士・公認内部監査人・公認不正検査士 博士(法学) 弁護士 安田 健一
最終更新日:
2021年09月21日
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ビジネスで秘密情報のやり取りが発生する際、必要となる秘密保持契約。取引先から提示されたものを、内容をしっかり確認しないまま押印している方もいるかもしれません。どのような点について注意が必要なのか、3回に分けて解説していきます。
秘密保持契約の基礎知識
秘密保持契約の重要性について正しく理解していきましょう。
秘密保持契約とは
秘密保持契約(NDA:Non Disclosure Agreement)とは、自社が持つ秘密の情報をほかの企業に提供する際に、漏えいや不正利用を防止するために結ぶ契約です。
たとえば、他社と新製品や新システムを共同開発するときや、外部に新製品や新システムの開発委託をするとき、その新製品の試作をほかの工場に依頼するときなどに締結します。
締結すべきタイミングは、基本的に「自社の秘密情報を開示する前」です。商談中に秘密情報を提供してしまい、それが何らかの形で漏えいしてしまったというケースもあるため、自社の秘密情報を相手企業に開示する前に秘密保持契約を締結する必要があります。
なぜ、秘密保持契約が必要なのか
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