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サーキュラーエコノミー、正しく理解していますか? 基本的な考え方「3原則」をあらためて整理
一般社団法人サステナブル経営推進機構(通称「SuMPO(さんぽ)」) 代表理事/専務理事 壁谷 武久
最終更新日:
2026年05月28日
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なぜ今、循環経済の「定義」を正しく理解する必要があるのでしょうか。前回は資源制約という外部環境から循環経済の必要性を整理しましたが、今回はその中身、すなわち「循環経済とは何か」をあらためて整理します。
循環経済とは何か(定義の整理)
(1)「循環型社会」と「循環経済」は同じではない
日本では以前から「循環型社会」という言葉が使われてきました。廃棄物を減らし、リサイクルを進め、最終処分量を抑えるという考え方は、長らく社会政策の中心にありました。
しかし、近年世界で議論されている循環経済(サーキュラーエコノミー)は、単なる廃棄物対策ではありません。循環型社会が「廃棄物の適正処理」を中心に組み立てられてきたのに対し、循環経済は「資源の価値を最大化し、経済成長と両立させる」ことを目的としています。
つまり、循環経済は環境政策の枠を超えて、企業の競争力や産業構造を変える経済政策であり、経営戦略のテーマになっているのです。
(2)循環経済は「リサイクル」よりも上流が重要
循環経済という言葉を聞くと、多くの人は「リサイクル」を思い浮かべます。確かに重要ではありますが、循環経済の本質はリサイクルだけではありません。
なぜなら、リサイクルは「製品が廃棄されたあと」の対応であり、すでに資源価値が低下している場合が多いからです。製品は使用される過程で劣化し、混合され、汚れ、分別が難しくなります。その結果、再資源化しても品質が下がり、元の用途に戻せないケースも少なくありません。
循環経済が目指すのは、資源をできる限り「価値を落とさずに循環させる」ことです。つまり、廃棄物になってから対応するのではなく、設計・調達・使用・回収の全体を通じて循環を成立させることが重要になります。
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