性能だけでなく「修理・再利用のしやすさ」が競争力に 企業に求められるエコデザイン要件とは
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これからのものづくりでは、価格や機能だけでなく「長く使えるか」「修理できるか」といった環境への配慮が重要になります。今回は、耐久性や修理のしやすさなど、これからの製品づくりに必要な考え方と企業の取り組みを解説します。
エコデザイン要件とは何か
(1)製品性能だけでなく「循環性能」が市場参入条件に
これまで製品が市場で評価される際には、価格、品質、機能、デザインなどが中心でした。しかしながら、欧州の循環経済政策が進む中で、今後は「循環性能」が市場参入条件になりつつあります。
「循環性能」とは、製品がどれだけ長く使えるか、修理できるか、再利用できるか、再資源化できるか、再生材をどれだけ活用しているか、といった観点です。これらは、単なる環境配慮ではなく、資源制約時代における競争力そのものになります。
つまり、これからの製品競争は「性能」だけでなく「循環」の価値も含めた市場競争時代に突入するのです。
(2)「エコデザイン」は設計部門だけの話ではない
「エコデザイン」というと、設計・開発部門が中心テーマと捉えられがちですが、実際には、エコデザイン要件を満たすためには、調達、品質、物流、アフターサービス、情報管理など、企業全体の仕組みが関係します。
たとえば、修理可能性を高めるには部品供給が必要であり、部品在庫や供給契約が必要になります。再生材含有率を高めるには、調達先の見直しとともに品質保証、安定供給が不可欠です。
つまりエコデザインは、設計図面の問題ではなく、企業の経営モデルそのものに影響するテーマなのです。
(3)企業の製品開発プロセスが根本から変わる
従来の製品開発は、機能・コスト・納期を中心に進められてきました。しかしエコデザイン要件が強化されると、開発プロセスに「循環性能の評価」が組み込まれます。
たとえば、耐久性や修理可能性を評価する試験が必要になり、再生材含有率を証明するための材料データ管理も必要になります。つまり企業は、製品開発を「作って売る」ためのプロセスから、「作って循環させる」ためのプロセスへ転換しなければならなくなるのです。
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