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総務の引き出し(採用)
定番フレーズ「明るく、前向き……」はいらない。求人票にあえて「悪く見える条件」を書く採用戦略
株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
最終更新日:
2026年10月06日
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「明るく、前向きで、コミュニケーション能力の高い方」――。求人票の定番の一文です。私は、この一文で適切な応募者を選べた例を、あまり知りません。理由は簡単で、誰にでも当てはまるからです。暗くて後ろ向きな人をあえて求める会社はほとんどありませんし、応募者の側も、自分のことを「明るく、前向き……」と書きます。結果、求人票と応募書類は、同じ言葉を交換し合うだけの儀式になります。今日は、この儀式をやめて、求人票を「人が本当に選べる文書」に変える方法を紹介します。要点はたった1つ。「人物像ではなく、環境を書く」です。
「いい人材」は、場所によって変わる
なぜ求める人物像が機能しないことが多いのでしょうか。それは、そもそもどこにでも当てはまる普遍的な「いい人材」というものが、世の中に存在しないからです。
たとえば、とても慎重な人がいるとします。品質管理や経理では、ミスを見逃さない宝になる。同じ人が新規事業の立ち上げに配属されたら、「決断が遅い」といわれる。本人は何一つ変わっていません。変わったのは、その特徴に貼られるラベルだけです。慎重さという特徴は無色で、色を付けているのは、置かれた場の方なのです。
だとすれば、採用の第一歩は「いい人を探す」ことではありません。自社という場では、どんな特徴が花になるのかを、先に知ることです。求人票は、その答えを書く場所であるべきです。
答えは、今活躍している人の中にある
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