2024年6月に掲載された「総務のマニュアル」と「総務の引き出し」をご案内します。
- 総務のマニュアル:総務をはじめとするバックオフィス部門において話題のテーマの実務ノウハウを、毎月短期集中連載として複数回に分けて紹介
- 総務の引き出し:業務に直結する最新トピック(労働法/人事教育研修/SDGs/広報/労務管理/採用/デジタル化推進/コミュニケーション/メンタルヘルス/税務/防災)について各専門家が解説
総務のマニュアル「日本企業の成長のカギ 外国人雇用の基礎知識」
労働者数が200万人超で過去最高を更新。人材不足を補うだけじゃない、外国人雇用のメリットとは
2023年10月末時点での外国人労働者数は200万人を突破し、過去最高を更新しました。日本の労働者人口における外国人比率は約3%となりましたが、将来的には10%を超えるという予測もあります。10人に1人が外国人労働者という環境が、遠くない未来にやって来るかもしれません。生産年齢人口の減少に伴い日本が抱える労働力不足の問題に対して、外国人雇用は重要な人事戦略の一つであり、もはや避けては通れない状況でもあります。一方で、旧来の組織体系にあってはまだ適応が難しく、トラブルも発生しています。コンプライアンスを遵守しながら、安定した外国人雇用を実現するためには、正しい理解と適正な社内体制を構築する必要があります。本企画では4回にわたって外国人雇用の基本を解説します。
ビザと在留資格は別物。知らずに法令違反になることも……外国人採用で最低限覚えておくべきこと
そもそも外国人労働者にはどういう人材がいるのでしょうか? どうしても身近で知っている外国人を自分の中でマジョリティーとして定義してしまいがちですが、外国人労働者と一言でいっても200万人を超えるとさまざまな属性の人材がいます。在留資格や日本語能力などによって、雇用の手続きや費用、採用上の注意点も変わってきます。そこで今回は、外国人労働者を採用する上で、最低限覚える必要がある在留資格や宗教、日本語レベルなどについて説明します。
日本語能力で賃金を決めていい? 【事例で解説】外国人労働者の受け入れにおいて法令上NGなこと
外国人の雇用は面倒だと思われる方も多いと思います。今回は事務的な手続きなど必ず発生する作業から、法令上は必須ではないものの、実際の受け入れにあたって準備しておいた方がよいこと、法令上やってはいけないことなど、具体的に説明していきます。
文化の違いと片付けたら大きな問題に! 4つのケースから学ぶ、外国人雇用におけるトラブル回避法
シリーズ最終回となる今回は、無事入社を迎えたあと、企業・外国人労働者双方がストレスなく働くための環境づくりについて説明します。また、入社後のトラブルを回避するためには就業規則の改定や入社前の事前説明も重要となります。実際のトラブル事例を交えながら説明します。
総務の引き出し(広報)
平時からの備えが大切! 自社に合った「危機管理広報」対応文書の選び方と作成4ステップ
危機管理広報は、トラブルや不祥事が発生した際に迅速かつ適切な情報開示を行うものですが、「緊急時対応」だけで乗り切るものではありません。緊急時、適切に対応するためには平時の取り組みが不可欠です。今回は、平時の段階からどのようなことを準備しておいたらよいのか、特に危機管理広報に関する「文書」整備について解説します。
総務の引き出し(労働法)
法整備で企業のカスハラ対策が義務化へ 「お客さまは神さま」では許されない問題行為への対応は?
昔から「お客さまは神さまです」といった言葉に表されているように、商売をするにあたっては何よりも得意先その他のお客さまを大切にすることが取引上第一に守るべき心得とされてきた。しかし、だからといって顧客等から社会通念上容認される範囲を超える理不尽なクレーム、大声・暴言、いいがかり、土下座の要求といった労働者の就業環境を害するような顧客等の不当な言動が許されるわけではない。今回はこの取引先、顧客等による不当な言動の問題について述べる。
総務の引き出し(防災)
企業の防災対策入門編:身近な災害から地震まで。何をどこまで備える? 今すぐできる取り組みは?
正月早々に大きな地震が発生した2024年。たび重なる震災に、家庭だけでなく企業でも対策が急務となっています。一方で、煩雑な日常業務に加えて防災対策も進めなくてはならない担当部署の負荷も課題です。そもそも何から始めたらよいかわからない、この備えで十分なのか不安……など、悩みが尽きないのではないでしょうか。とはいえ、可能性の低い大災害を想定して一から備えるのは手間がかかり、費用面でも現実的ではありません。防災対策の内容を分析して、すぐ取り組むべきことと、段階的に実現していくことなどを整理して、今できるところから始めてみましょう。
総務の引き出し(労務管理)
適用対象が週10時間以上の労働者へと拡大 来年4月より順次施行予定の「改正雇用保険法」を解説
2024年5月10日、改正雇用保険法が成立しました。雇用保険の適用対象が拡大されるほか、給付内容について広範囲の見直しが行われています。ここでは、改正内容のうち主なものを抜粋して紹介します。
総務の引き出し(デジタル化推進)
不正競争防止法、改正でメタバース内も対象に デジタル資産を守るためのITセキュリティ強化策
直近、2024年4月1日から改正された不正競争防止法は、デジタル化の進展に対応し、企業のデジタル資産を保護するために施行されました。これにより、デジタル空間での模倣行為の防止と限定提供データ(後述)の保護が強化され、企業は新たなセキュリティ対策を講じることが求められています。そのため、データの暗号化やアクセス管理の強化、セキュリティ監視システムの導入など、デジタル資産を守るための対策を見直し、強化する必要があるでしょう。今回は、不正競争防止法改正施行に伴うIT対策の基本方針と具体的な対策を解説します。
総務の引き出し(採用)
一斉メールが「社会的手抜き」を促している? あなたの会社でリファラル採用がうまくいかない理由
コロナが落ち着きを見せ、再度新卒採用市場は売り手市場が復活しています。最新のリクルートワークス研究所の調査によると、新卒求人倍率も1.75倍とコロナ前の水準にほぼ戻っています。このため、就職活動学生の行動量が落ちています。昔なら100社ほどあったプレエントリー数(学生が自分の情報を企業に伝えて、説明会や選考の案内などを待つエントリー)も、最近では30社程度です。会社説明会への参加は対面とWebを合わせても18社程度、エントリーシートの提出や面接の受験は13社程度です。学生がなかなか動いてくれないのであれば、ナビに広告を出して応募を待つ「オーディション型」採用だけではうまくいきません。
総務の引き出し(メンタルヘルス)
職場でトラブルを起こす従業員、もしかして発達障がい? 「支援疲れ」にならないための向き合い方
今回は、近年問題として取り上げられることが増えている「発達障がい」について、企業としていかに向き合えばよいのかを紹介します。
総務の引き出し(コミュニケーション)
返信が遅いのはその残念タイトルが原因かも? 価値をぐっと上げ、読まれるメールを作る2つのコツ
あなたは1日にどれくらいの数のメールを受け取っていますか? CC(カーボンコピー)で送られてくるものを含めると、30通、50通という人もいるでしょう。ビジネスパーソンが、メールを読んだり書いたりする時間は少なくないので、今回はメールの書き方についてお伝えします。普段何気なくタイトルを書いている人は、「メールの価値はタイトルで決まる!」と心して読んでいただきたいと思います。
総務の引き出し(人事教育研修)
「背中を見て学べ」はもう古い、重要なのは「タイパ」と「じっくり」のバランス 今どきの若手の育て方
「いったことしかやらない」「こと細かく説明しないと理解できない」「自分で考えない」……。企業で人事に携わる方々のお話をうかがうと、若手人材の育成に頭を悩ませているのがわかります。筆者も大学で教えていると、「ここまで指示しないとわからないか?」といった場面に遭遇するので、企業人事の方の声も理解できます。では、彼・彼女たちの育成にはどのような姿勢で臨めばよいのでしょうか。今回は、若い世代の特質を考察した上で、対応方法を検討したいと思います。
総務の引き出し(SDGs)
多様な人材を生かすには? 誰もが活躍できる職場づくりに必要な「インクルージョン」の考え方
今回は、ダイバーシティ経営のメリットや、ダイバーシティ推進のために必要な「インクルージョン」について解説します。
本誌転載「副業・兼業に関する就業規則の整備と留意点」
従業員の働かせすぎに注意! 「副業・兼業」就業規則の整備ポイント&労働時間管理法
人生100年時代となり、多様な働き方を選べる環境への期待が高まっています。環境づくりのポイントは就業規則などルールの明確化です。今回は、副業・兼業に関する労働時間管理を中心に、ルール作りの留意点を2回にわたり解説します。
各種保険の加入はどうなる? 補助金はある? 気を付ける点は? 副業・兼業の気になるアレコレ
前回「従業員の働かせすぎに注意! 『副業・兼業』就業規則の整備ポイント&労働時間管理法」では副業・兼業に関する就業規則の整備と労働時間の管理方法について解説しました。今回は、副業・兼業者の健康管理や労災・雇用・社会保険の扱い、副業・兼業の促進のための支援補助金などをお伝えします。
連載「ChatGPTでシミュレーション! 防災・BCP における生成AI活用術」
停電続きで通常業務が行えない……ChatGPTが提案する規定しておくべき「代替手段」とは
近年はBCPを策定する企業が減少傾向にあるといいます。「BCPの知識のある人材がいない」「時間を割けない」などが主な理由で、いまだにBCPの策定に着手できずにいる会社、作るのをあきらめた会社も少なくありません。かといって手をこまねいていたら、いつまた大きな災害が起こらないとも限りません。知識不足や時間不足が理由で作れないのなら、とりあえずBCPのたたき台をChatGPTで作り、時間と手間を省くのも一つの手です。完成度はともかく、一歩前進となることに間違いはありません。今回は、BCP策定の行き詰まりを解消する3つのたたき台をChatGPTに提案してもらいます。なお、事例で使われている【プロンプト】【ChatGPTの回答】については、第2回「防災訓練の段取りを相談するならどう入力する? ChatGPTに期待した回答をもらうコツを伝授」での説明を参照してください。
連載「苦手な人とのコミュニケーションもラクになる ソーシャルスタイル活用法」
実は隣の席の人に悪印象を持たれているかも…… 人間関係を良好にしたいなら意識すべきはこの4つ
第1回「苦手な同僚はどのタイプ? 対人スキル向上のために知っておきたい4つの『ソーシャルスタイル』」では、対人スキルが今の時代に求められる背景や、対人スキルを高めるために役立つソーシャルスタイルの概要をご紹介しました。その中で、対人スキル向上の鍵となる「対応性」を高めるのが、「1. 自分を知る」「2. 自分をコントロールする」「3. 相手を知る」「4. 相手に働きかける」という4つのステップであるとお伝えしました。今回は、各ステップのポイントをご紹介します。
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