危機管理広報の実務は、平時の備えと緊急時対応に分けて考えます。
平時 | 緊急時 |
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今回は広報担当者や会見者の緊急時対応力向上を目的にしたメディアトレーニングや基礎的知識付与等の取り組み「啓発」を扱います。
危機管理広報における「啓発」の重要性
危機管理広報は、一般的に多くの企業にとって「経験」を積みにくい領域です。何かトラブルがあった場合に説明が求められるインフラ関連企業・団体でない限り、危機管理広報が必要になる場面は決して多くないためです。
人は危機に直面するとパニックになってしまい、思考・行動が止まりやすくなります。そんなときに危機対応の経験が少なければ、初動の段階で対応不備や社内の情報流通の遅れが発生しやすく、結果的に迅速な情報開示ができず批判されてしまう場合も少なくありません。仮に初動対応や情報流通が円滑だったとしても、組織としての危機管理広報の経験値が少ないと情報開示の要否の判断や、開示する場合の開示範囲・メッセージの設定などを適切に実施できないでしょう。
組織全体で備える必要がある一方、そもそも日常的に問題が発生するものではないために経験を積み上げにくいこともあります。このため、前回紹介したメディアトレーニングを繰り返し実施したり、今回紹介する「啓発」を行ったりすることで、たとえ模擬的な経験であっても、しっかり積み重ねておくことが大切です。
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