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前回、業務効率化やデータ分析の方法など、生成AIを広報業務で活用するポイントを紹介しました。一方、生成AIの普及によりコーポレートサイトへの流入が減ったり、生成AIを活用して作成したコンテンツが増えて飽和状態となっていることなどにより、企業のWeb広報には大きな変化が求められています。
今回は、生成AIの普及に伴うWeb広報環境の変化と、新しい概念である「GEO(Generative Engine Optimization)」を含む、広報担当者が今実践すべき具体的なアクションについて解説します。
生成AIは生活のインフラへ
ビジネスにおいて、生成AIはすでに「導入するか否か」の議論を超え、「どう使いこなすか」の段階に入っています。しかし、広報担当者がより注視すべきことは、情報の受け手の変化です。「検索」の代わりに、ChatGPTやPerplexity、GeminiといったAIツールに直接質問を投げかけるユーザーが急増しています。さらに、Google検索では「AI Overview(AIによる概要表示)」が導入され、検索結果のトップにAIが生成した回答が表示されるようになりました。
この変化は、Web広報に以下の3つの大きな変化をもたらしています。
(1)流入経路の激変と「ゼロクリック」の増加
検索エンジンからの流入(SEO)に依存していたWebサイトは、今後アクセス数がさらに減少する可能性があります。AIが検索結果画面上で答えを完結させる「ゼロクリック検索」が増加するためです。これからの広報は、自社サイトに呼び込むだけでなく、「AIの回答の中に、いかに自社の名前や商品をポジティブに登場させるか」が重要になります。
(2)「平均的なコンテンツ」の価値暴落
生成AIを使えば、誰でも「それなりの文章や動画」をつくれるようになりました。その結果、Web上には似たようなまとめ記事や解説記事があふれかえっています。どこかで見たような平均点の情報には価値がなくなり、埋もれてしまいます。仮にユーザーの目に触れる機会があったとしても、興味・関心を喚起することは難しいでしょう。特にSNSでレシピ、生活の工夫といった「ノウハウ」を継続発信してきた公式アカウントは、飽きられてしまいやすい状況になっています。
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