「会社が大好き!」な人も不正を隠ぺいする? 広報が発信すべき企業のリアルとは
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これまで従業員が異論や提案を積極的にいい合う「声上げ文化」をどうつくるかについて、当社が実施した「感情的報酬に関する実態調査」の結果を基に紹介してきました。
それによれば、感情的報酬が「完全充足」状態でエンゲージメントが高い状態だと、「失敗してはいけない」「会社のことを裏切れない」という心理的呪縛が生まれる可能性があり、隠ぺい体質になりかねない可能性があることがわかってきました。この罠を回避するために、前回は、エンゲージメントサーベイのスコアが良い状態の部門・部署でも健全に疑ってみること、感情的報酬の充足に寄与する施策を実施、あるいは施策を思い切ってやめる提案について解説しました。
今回は、ここまでに紹介したさまざまなデータを踏まえ、その文化を支えるための具体的なアプローチとして、広報は何をするべきなのかを解説します。
広報の観点から見る、組織の健全さを保つ方法とは
感情的報酬に関する実態調査の結果をざっくりとまとめると、問題が起きたときや新しいアイデアが浮かんだ際、社内でしっかりと声が上がってくる「スピークアップカルチャー」や「バッドニュースファースト」の組織風土には、一定の「自律性」が不可欠だと考えられました。
会社と自分が一体化しすぎて熱狂的になったり、会社から過剰な期待を受けたりすると、忠誠心や義務感から不正を隠ぺいしようとします。「もっと評価されたい」という意欲や、すでに築いた立場を失う恐怖もまた、利己的な動機を招きやすくするといえるでしょう。
一方で健全な状態は、一人の人間として「尊厳」を守られていて、会社の良いところだけでなくて悪いところも客観的に認識できる状態と考えられます。自分が周囲の人や会社から大切にされていることを実感できて、悪いところもしっかりと認識できるからこそ、その環境を守りたい(周りも会社も良い状態であって欲しい)という自発的なケアの精神や倫理的が生じるのです。
つまり、スピークアップカルチャーやバッドニュースファーストの組織風土をつくるためには、会社のことを必要以上に好きになってもらおうとする「熱量・ファンの押しつけ型社内広報」よりも、会社と従業員がお互いを尊重しあえる「健全なパートナーシップ型社内広報」にすることが不可欠といえます。では、どうやって実現すればよいのでしょうか。
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