
2025年9月に掲載された「総務のマニュアル」と「総務の引き出し」をご案内します。
- 総務のマニュアル:総務をはじめとするバックオフィス部門において話題のテーマの実務ノウハウを、毎月短期集中連載として複数回に分けて紹介
- 総務の引き出し:業務に直結する最新トピック(広報/労働法/BCP/労務管理/デジタル化推進/採用/メンタルヘルス/税務/SDGs/ハラスメント)について各専門家が解説
総務のマニュアル「退職者の声で組織の課題を明確にする エグジットインタビューのすすめ」
会社の未来を変えるのは「退職者の本音」? 今注目される「エグジットインタビュー」の3つの効果

「人が辞める理由」は、給与や待遇だけでは測れない複雑な心情と結び付いています。それゆえ、離職に至った本当の理由は、企業側に十分に共有されないまま終わってしまうことが少なくありません。近年、この「本当の理由」を把握して未来に生かそうと、「エグジットインタビュー(退職時面談)」を導入・強化する企業が増加しています。そこで本企画では、エグジットインタビューが増えている要因から、具体的なインタビューの進め方、インタビュー結果の活用方法まで3回に分けて解説。初回となる今回は、増加の背景とともに、エグジットインタビューの目的や特徴、導入のメリットなどについて紹介します。
退職理由4タイプ別で解説:エグジットインタビューで率直な回答を引き出す質問と聞き方の工夫

前回は、退職者から学ぶ組織改善の仕組みとしてエグジットインタビュー(退職時インタビュー)が重視されるようになってきた背景や、目的、メリットについて説明しました。今回は、より具体的なインタビューの設計方法と実施のポイントについてお伝えします。
脱・やりっ放し! 退職者の声を組織改善につなげるための戦略的「エグジットインタビュー」活用法

第1回では、エグジットインタビュー(退職時インタビュー)が重視されるようになってきた背景や目的・メリットについて、第2回では、エグジットインタビューの具体的な進め方についてご紹介しました。最終回となる今回は、インタビューで得た退職者の声を整理・解釈し、組織改善につなげる方法についてお伝えします。
総務の引き出し(広報)
広報戦略だけにとらわれない 方針・計画とも併せて考える、自社に合った「広報のビジョン」

来年度の広報予算・計画の検討時期ということもあり、前回は「広報戦略」とはそもそもどのような概念なのかについて扱いました。ポイントをおさらいしておくと、広報活動の原理原則は「態度変容」であり、それには認識〈(1)知名・(2)認知・(3)評価〉、感情〈(4)情動・(5)意欲〉、行動〈(6)行動〉という3つの構成要素があります。この原理原則を踏まえて、「ステークホルダーと良好な関係の構築・維持をはかるために、意図的・計画的にステークホルダーの態度変容の実現を目指すもの」が広報戦略の定義であり、経営・事業活動上、態度変容の(1)~(6)の何を重点的な課題として、いつまでに、どうやって(情報の受発信の具体的な内容)、底上げをしていくかを明文化したものだとお伝えしました。
ただし、こうした「広報戦略」では、危機管理広報の扱いは宙に浮くことがありますし、ここまでの戦略性が求められない、または、戦略性を描きにくい組織・企業もあります。この場合は、「広報方針・計画」の策定が必要になります。
総務の引き出し(労働法)
単発バイトも通勤災害や解雇予告が適用される? スポットワーカーの採用、労務管理における留意点

近年、少子高齢化や働き方の多様化が進む中で、柔軟な働き方の一つである短時間・単発の就労を内容とする雇用契約の下働くいわゆる「スポットワーク/スキマバイト」(以下、スポットワークという)が増加している。一方で、スポットワークで働く労働者(以下、スポットワーカーという)から、賃金不払いやサービス残業等の相談・申告が労働局や労働基準監督署に寄せられている。そこで、本稿では、労働契約締結や労働時間管理、賃金支払いなど、スポットワーカーを雇用するにあたって留意しておくべき事項をおさらいする。
総務の引き出し(BCP)
BCP発動! 誰に、どんなメッセージを伝えるべき? 緊急時コミュニケーションの3つのポイント

前回は、インシデントが発生してから初動対応を通じて収集すべき情報と、その収集手段や共有方法について解説しました。これらの情報は、被害や影響の大きさをいち早く見極めるために必要な判断材料となります。その結果、人や事業へのインパクトが軽微ならば、速やかに事態を収拾し、通常業務体制への復帰を目指します。
一方、今まさに事業が止まっている、あるいは放っておくと事業に深刻な影響が及ぶと予想するなら、手遅れになる前に「アクション」を起こさなくてはなりません。この「アクション」とは、非常事態下でも製品やサービスを供給できるようにする、主要な顧客やサプライヤーに連絡して各社に最善の対応策を取るよう促す、最短で復旧するための体制を整えるといったことです。いずれのアクションも、実行に移すためには社内外のさまざまな利害関係者に目下の状況を伝え、行動を開始してもらう必要があります。こうした緊急時のコミュニケーション(第4回で紹介した図表1「危機発生~事業継続対応の4つの活動要件」(2)の部分に相当)を開始するタイミングは「BCPの発動」とも呼ばれ、BCPを特徴付ける活動要素の一つとなっています。今回はこのBCPの発動について解説していきます。
総務の引き出し(労務管理)
半日単位の取得に影響は? 計画的な付与は可能? 「時間単位の年次有給休暇」導入・管理の基本

年次有給休暇(以下、年休)は1日単位、半日単位のほかに、時間単位で取得ができる制度を導入することも可能です。今回は具体的な制度設計等について確認してみましょう。
総務の引き出し(デジタル化推進)
属人化を防ぐカギは「知識の見える化」 ChatGPT×クラウドDrive連携で行う引き継ぎ術

人手不足が進む中、業務の属人化は大きなリスクです。引き継ぎを仕組み化するには、AIとクラウドの連携活用がカギになります。今回は、ChatGPTとクラウドDriveを使った、業務継承の新しい形を解説します。
総務の引き出し(採用)
急拡大で学生も企業も葛藤する活用の在り方 採用活動で生成AIに任せるべき業務、その最適解は?

今の学生にとって、生成AIは就職活動に欠かせない存在になりつつあります。エントリーシートの推敲や志望動機の整理だけでなく、模擬面接の準備にまでAIを活用する姿が一般的になってきました。かつてはキャリアセンターに足を運び、友人や先輩に依頼していた面接の練習も、今やスマートフォンの中で完結しています。学生は「ポケットの面接官」を手に入れたように、時間や場所を問わずに繰り返し練習することができるようになりました。こうした体験は、自己効力感を高め、自信を持って選考に臨む心理的な土台となっています。その一方で、AIが生成する文章や回答に依存すれば、独自性や真正性が薄れ、面接の場で矛盾や違和感が表れる危険性もあります。効率や安心感の裏には、個性の希薄化というリスクが潜んでいるのです。
総務の引き出し(メンタルヘルス)
誰もが安心して働ける環境づくりを 障がい者雇用にあたって押さえておきたい5つの注意点

これまで2回にわたり発達障がいをテーマに解説してきました。「発達障がいとは何か」、「大人の発達障がいとは」といった基礎的な内容から、精神疾患としての「症状」とは異なる、障がいゆえの「特性」についての理解、発達障がいの方への復職支援までを取り上げてきました。これらは、「障害者手帳」を所持していない方や、いわゆるグレーゾーンと呼ばれる方も含めた内容でした。
今回は、障害者手帳を所持して働く「障がい者雇用」について解説します。企業にとって障がい者雇用は、法令遵守だけでなく採用戦略や企業価値向上の観点からも重要性が増しています。また、近年は精神障がいや発達障がいなど、メンタルヘルスに関連する障がいがある方の雇用が増え、総務としても受け入れ環境や業務配分、日常的なサポート体制の整備が欠かせません。まずは制度や歴史といった基本的な知識から説明しましょう。制度を深く理解することは、安心して働ける職場づくりの第一歩です。
総務の引き出し(税務)
年金制度改正で変わる点も 知っておきたい企業型確定拠出年金(企業型DC)の基礎知識

企業型確定拠出年金(企業型DC)は、会社が毎月掛金を積み立て、会社の従業員である加入者が年金資産を自ら選択した金融資産で運用する制度です。その運用成績によって、将来の退職時に受け取る額が変動することになります。
今回は、企業型確定拠出年金について知っておくべきことをわかりやすく説明します。
総務の引き出し(SDGs)
私たちの暮らしと企業戦略をつなぐSDGs 身近な「衣・食・住」から考えるサステナブル経営

サステナビリティというと、つい企業の経営戦略や技術革新に意識が向きがちですが、私たちの生活そのもの、すなわち「衣・食・住」についてはどうでしょうか。実はこの問題こそ、最も身近で、われわれの生活基盤に深く根を下ろしています。使用済み衣服の大量廃棄や食料品の輸入の海外依存、製品機能の寿命の長い建築物、いずれも、私たちの日常を支えているものですが、その裏側には気候変動や資源枯渇、生態系破壊といった重い課題が横たわっています。
今回は、「衣・食・住」という身近なテーマから、企業・総務部門が果たすべき役割を考えてみたいと思います。私たちが日々かかわる空間・商品・サービスの選択が、未来の地球環境と経済の持続可能性を左右していることにあらためて気付かされるはずです。
総務の引き出し(ハラスメント)
どんな言動が「パワハラ」と認定されるのか……? 4つの視点で判断する「適切な指導」との境界線

企業等における危機管理を専門とする株式会社エス・ピー・ネットワークの研究員が、「HR(ヒューマンリソース)リスクマネジメント」の観点から職場のハラスメントについて解説していく本連載。今回は、上司から部下に対するパワーハラスメント(以下、パワハラ)について取り上げます。
本誌転載「パニック障害の正しい理解と向き合い方」
「死んでしまうかも」強い発作で出社も困難に……誰もが突然、起こり得る「パニック障害」とは

心の病気の一つであるパニック障害は、決して珍しいものではなく、誰にでも起こり得るものです。しかし、見た目からはわかりにくく、「甘え」「気のせい」と誤解されることも少なくありません。
本連載では、パニック障害の基礎知識から、本人・周囲・職場の具体的な対処法や配慮のポイントまでを解説していきます。
パニック障害に我慢は禁物。早めの受診で早期回復へ 悪化させないためのセルフケアと治療法

前回「『死んでしまうかも』強い発作で出社も困難に……誰もが突然、起こり得る『パニック障害』とは」では、パニック障害の基礎知識について紹介しました。今回はパニック障害の対処法と治療法を解説していきます。
職場の理解が大きな支えに パニック障害のある従業員も働きやすい環境づくりのポイント

前回『パニック障害に我慢は禁物。早めの受診で早期回復へ 悪化させないためのセルフケアと治療法』では、パニック障害の対処法と治療法について紹介しました。今回は職場での配慮のポイントを解説していきます。
書籍転載「いつも好印象な人がしている言葉の選び方」
嫌味なく「さっきも話したけれど……」を伝えるには? 気持ち良く仕事ができる言葉の選び方2選

人生は「言葉選びの積み重ね」でできているといっても過言ではありません。「どんな言葉を選び、どう伝えるか?」――。人間関係や仕事を円滑に進める鍵は、「言葉の選び方」にあります。日常の会話から職場、SNSでのやり取りまで、ほんの少しのいい換えや表現の工夫で、相手の受け取り方は大きく変わります。
7月15日に発売された『いつも好印象な人がしている言葉の選び方』(あさ出版)では、言語化コンサルタントの松はるな氏が相手に不快感を与えず、好印象を残すための伝え方のポイントを具体的な例を交えて解説しています。「月刊総務オンライン」では本書の一部をピックアップし、4回にわけて紹介。今回は第2章「お互いが前向きになれる言葉」の中から厳選して、お届けします。
災害時ライフハック:防災士が紹介する「もしも」のための裏技・アイテム
夏の災害でもし収集が2週間ストップしたら……におい対策は? 知っておきたい正しいごみ管理法

日中は30℃を超える気温の中で2週間、10袋のごみ袋とともに生活をする ―― ちょっと想像しただけでも、かなり気がめいる光景ではないでしょうか? たとえ備えが十分でなかったとしても、身近にあるものを上手に活用することで自分や大切な人の命を守るライフハック、防災グッズレビューなどをお届けしている本連載。11回目となる今回は、「災害が起こった際、大量に発生するごみってどうなるの?」というみなさんの疑問に防災士がお答えします。災害時の正しいごみの管理方法や、におい対策として備えておくべきおすすめのアイテムなどについても解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
連載「進まない。盛り上がらない……ダメ会議に効く処方箋」
【演習アリ】言葉はあまり関係ない? 会議の雰囲気を決める4つの「非言語」コミュニケーション

職場の会議に参加するとき、あなたはドキドキしますか? それともワクワクしますか? ワクワクするならよいのですが、会議に苦手意識を持つ人は決して少なくありません。そこで今回は、ワクワクする会議にするための「非言語」コミュニケーションの重要性と具体策についてお伝えします。
特別企画
暑いとなぜやる気が出ない? 食事の取り方から職場づくりまで。脳科学から考える夏バテしない方法

夏の暑さとともに、集中力の低下ややる気の喪失に悩むビジネスパーソンが増えています。体の疲労や睡眠の質の悪化は、パフォーマンスに直結する深刻な問題です。しかしその背景には、単なる「やる気不足」ではなく、脳や体の生理的な仕組みが深く関係しています。本記事では、脳科学の専門家である佐藤洋平さんの知見を基に、「夏でもやる気を保つ方法」を科学的に解説。食事や睡眠から職場環境、コミュニケーションまで、すぐに実践できる方法をお届けします。
単発企画
猛暑問題徹底ガイド2025:企業が押さえておきたい熱中症・節電・防災対策を一挙紹介(12選)

2025年の夏、日本各地で40℃を超える日が相次ぎ、記録的な猛暑となっています。6月には改正労働安全衛生規則が施行され、「熱中症対策」が企業の義務に。今や、個人も組織も従来以上に暑さ対策への取り組みが求められています。そこで今回は、この夏にぜひ押さえておきたい記事を12本厳選。「熱中症対策・健康管理」「節電・クールビズのポイント」「防災・BCPの視点からの対策」という3つの枠組みで紹介します。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。
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