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2017年12月に経営統合し、現在、18の事業会社を傘下に置く株式会社 USEN-NEXT HOLDINGS。同社では、2018年6月より、働き方改革の新人事プロジェクト「Work Style Innovation(以下、WSI)」を始動。制度と設備の両面を整備し、仕事本位の自由な働き方を推奨しているというのでお話をうかがった。
取材・文◎石田ゆう子
自律的に働けるよう、改革は一気に、劇的に
前身の大阪有線放送社の誕生から50年余り。IoTやAIを駆使し、「人が集う店・街を変え」「喜びや感動を増やしたい」との思いから経営統合、発足したUSEN-NEXT GROUP。現在、コーポレートスローガン「必要とされる次へ。」の下、18の事業会社において、店舗サービス、通信、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギー、メディア事業を展開している。
2018年6月、"必要とされる人であり続けるために。"をテーマに、「かっこよく、働こう。?Be innovative for results!?」とのスローガンを掲げた、働き方改革プロジェクト「WSI」を開始。「きっかけは経営統合です。会社のビジョンが変わったのですから、それを実現するために、組織もマネジメントも働き方も変えるべきだと考えました」と、執行役員 コーポレート統括部長 人事・総務・広報管掌の住谷猛さんは話す。
施策第一弾は、コアタイムなしのスーパーフレックスタイムと、完全テレワーク勤務制度の導入。会社からノートPCとスマホを貸与し、VPN接続経由で社内ネットワークシステムに外からでも入れるようにした。まずは、ホールディングスから導入し、2018年9月以降、グループ全体に展開。「こうした改革はガラッと変えないと進まない」と、ほぼ1年で一気に、劇的に変えていった。その際、会社から強くメッセージしたのは、「社員を時間と場所から解放しましょう」というもの。本来、管理者が見るべきは成果。時間も場所も関係ない。仕事本位、仕事ファーストでいこう、と伝え続けた。
「仕事のために、いつ、どこで、どう働くかを自分たちで考えてください、というのが基本的なポリシー。その方が社員も楽しいし、働きがいもある。会社としては、こうした制度をうまく活用することで、社員に自分で自分のタイムマネジメントができるようになってほしい。社員の自律的な働く意識が醸成されることを期待しています」。
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