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"英知を尽くして「生きる」を看る。"とのミッションを掲げる、在宅医療サービス業界大手のソフィアメディ株式会社。2018年、働き方改革「ソフィアWOW!」(Work for our wonderful life !)プロジェクトを立ち上げ、2時間単位で取得できる有給休暇などの新施策をスタート。現場の声を反映した施策は今も進化し続けている。
取材・文◎石田ゆう子
長時間労働になりやすい医療職の働き方改革に着手
高齢化が急速に進む日本において、今後、ますます必要となる医療インフラ、在宅医療。まだ社会的認知は高くないが、国としても、地域包括ケアシステムの構築をうたっている。同社は、その中核となる訪問看護を中心に、現在、五五の拠点を展開。看護師やリハビリの専門職、理学療法士などが700人ほど在籍しており、自転車や車で定期的にお客さまを訪問。医療的なケアを行っている。
「同時に、お客さまの状況を、医師や介護ヘルパーさんに伝達もします。訪問看護は、在宅医療のネットワークの中でも重要な役割を担っていると思っています」と、VMS推進本部 人材開発グループ グループマネジャーの宗梨恵子さんは話す。
そうした現場で働くスタッフが、より安心して、長く働けるようにと、2018年、働き方改革に着手。「医療職には利他の心を持っている人が多く、お客さまのことを思って突き詰めてしまいがち。長時間労働になりやすい傾向がありました。ただ、サービスを提供する側も健康でなければ。これまでもさまざまな施策を行ってきましたが、あらためて、ほかの産業と同程度の時間外労働に抑えられるよう、会社のシステムとして整えられないかと考えたのが、取り組みのきっかけでした」。
2018年4月、会社の代表が交代したのを機に、経営方針やミッションを新たに作る「北極星プロジェクト」がスタート。そちらと連携しながら、人事の方でもミッション実現に向けた制度作りを進めた。現場の人と個別面談を行い、長時間労働になってしまう背景や現場の課題を聞きつつ、解決策を探っていった。それを形にしたのが、2018年12月に発表した、働き方改革「ソフィアWOW!」(以下、WOW!)の10の施策だった。
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