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2009年設立、学歴や職歴に自信がない若者のためのキャリア再生プロジェクト「リバラボ」を運営する株式会社3Backs。以前よりSNSを積極的に運用していた同社では、2021年1月、インフルエンサー社員を応援する「スターシャイン(社員)手当」制度を導入。SNSを使った採用広報活動に一層力を注ぎ、効果を出せているという。
取材・文◎石田 ゆう子
インフルエンサー社員にはインセンティブを支給
「『再生、更生、復興』をテーマにヒトと向き合いヒトを起点に社会課題を解決する」との企業理念を掲げ、学歴や職歴に自信がない若手人材のキャリアを支援している同社。

永友 貴子(ながとも きこ)さん
2019年10月中途入社。学歴や職歴にとらわれない若手人材のキャリア支援という市場の可能性や、同社の理念に共感して転職。趣味は、映画鑑賞と筋トレ。「ほぼ毎日ジムに通っています。いずれ動画のネタにするかもしれません(笑)」。SNS運用のご相談、大歓迎だそう。
※Twitterアカウント:きこりん@リバラボの採用広報(@rebirthlab1)
「たとえば、リバラボインターンシップは、当社で2年間雇用し、営業や人事、エンジニアなどの実績を積んでもらった上で、転職をサポートするプログラム。ほか、転職エージェント事業、採用ブランディング事業も手掛けています」と話すのは、事業企画部広報宣伝課の永友貴子さん。彼女こそ、【きこりん@リバラボの採用広報】のアカウントで、同社のSNS運用をけん引している立役者。「スターシャイン(社員)」の称号を手にした、インフルエンサー社員だ。
「スターシャイン(社員)手当」とは、スターのように輝く社員になってほしい、との意味が込められた福利厚生制度。Twitterのフォロワー数が1,000以上のアカウントが対象で、さらに社内で定められたフォロワー数、エンゲージメント率、ツイート数の基準を満たした社員に、最大5万円のインセンティブが支給される。2021年1月に導入され、2022年2月時点で3人の社員が対象者となっている。
当初は毎日20件以上投稿 リアルな失敗談が高評価
そもそも、同社がSNSに力を入れるようになったのは、2019年のこと。「入社してすぐに、SNSをなんとかしてほしい、と、代表からいわれました」。当時、採用や就職にSNSを活用することが主流になりつつあった。しかし、同社のアカウントはフォロワー数ゼロに等しい状態。ターゲット層と年齢も近いということで、永友さんに白羽の矢が立ったのだろう。
「ただ、プライベートで使ってはいたものの、SNSの専門知識はゼロ。まずはTwitterを通して、採用、広報などのクラスターの中でフォロワーが多い人を探しては、ダイレクトメッセージやリプライをして、アポイントを取りまくりました」。月の半分は、オンラインやリアルで対面し、SNS運用についてヒアリング。「ありがたいことに、みなさん、親切に教えてくださいました」。
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