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お金の見える化サービス「マネーフォワードME」や、ビジネス向けクラウドサービス「マネーフォワード クラウドシリーズ」などを手掛ける株式会社マネーフォワード。2018年7月に本社を移転。「Let's make it !(共に創り、実現しよう!)」をコンセプトに、いかに同社の思いが伝わる空間を作り上げたのか。
取材・文◎石田ゆう子
会社の課題や思いをオフィスコンセプトに反映
2012年創業、「お金と前向きに向き合い、可能性を広げることができる」サービスを通して、より良い社会作りに貢献している同社。
2018年7月、本社オフィスを移転。移転プロジェクトは、社長室 デザイナーの金井恵子さん、管理本部 総務グループの植村梨絵さんをはじめとする、インフラ、人事など各部門の担当者10人弱のチームによって進められた。
物件が決まったのが2017年の11月。翌年2月にはオフィスのコンセプト、設計が決定し、7月には移転と、かなりスピードが求められるプロジェクトだった。
そもそもなぜ移転したのか。
「オフィスが手狭になり、これからますます従業員数が増えていくこともあって、2か所に分かれていたオフィスをワンフロアにまとめたいとのねらいがありました」と金井さん。
植村さんは「移転後のオフィスは3倍ほどに拡張。ここに今、400人ほどが勤務しています」と話す。
プロジェクトを進めるに当たっては、コンセプト作りに時間をかけた。同社の姿勢やマインドを、働く人にも、訪れる人にも感じてもらえるオフィスにしたいと、まずは社内アンケートを取った。「会社として大事にしていきたいことは何か」「目指していきたい姿は」といった問いへの答えは、今の会社の課題でもあった。元々トップは、「ずっとベンチャーであり続けたい。挑戦し続けたい」との思いを強く持っていた。
アンケート結果からも、「ベンチャーマインドを忘れたくない」との声が多かった。そういった思いをくんで作り上げたコンセプトが、「Let's make it !(共に創り、実現しよう!)」だった。
「このコンセプトには、弊社がサービスを作っていく上での姿勢、社内だけでなく、ユーザー、パートナーなども含めて、みんなで一緒に世の中に新しい価値を提供していこうとの思いも込められています」(金井さん)。
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