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2022年3月に創立30周年を迎えた新日本製薬株式会社。基幹ブランド「PERFECT ONE」をはじめ、美と健康の事業領域で多彩な製品を提供している。そんな同社では、お客さま同様に社員とその家族も大切にしたいとの思いから「親孝行手当制度」を導入。さらに昨年「家族おもてなしコンテスト2022」を初めて開催し、おもてなし文化の醸成をはかっている。
取材・文◎石田 ゆう子
コロナ禍で減少した家族へのおもてなし

髙橋 一輝(たかはし かずき)さん(右)
2018年5月中途入社。入社時は、経営企画部門で上場準備を担う。現在は、経営推進室でIR業務と広報業務に従事。「リフレッシュ方法は海で釣りを楽しむこと。早朝の海は最高の気分転換です」。
経営推進室
米村 圭央(よねむら かお)さん(左)
2019年新卒入社。半年の研修を経て経営企画部門へ配属され、事業部の予算管理を担当。現在は、経営推進室でIRと広報業務に従事し、仕事の幅を広げている。オフの楽しみは「おいしいご飯とお酒です。新しい趣味をつくりたいとゴルフを始めました」。
パーパス「美と健康の『新しい』で、笑顔あふれる毎日をつくる」の下、美と健康の領域で事業を展開している同社。美の領域ではオールインワン美容液ジェルシリーズが人気のスキンケアブランド「パーフェクトワン」や、20歳代、30歳代の肌悩みにフォーカスしたスキンケアブランド「パーフェクトワンフォーカス」を展開。さらにこの1月、新たにヘアケアブランドをスタートした。健康の領域ではサプリメントや青汁などの健康食品と医薬品を展開している。「通信販売チャネルが主体の当社では、お客さまとのコミュニケーションで心に響くおもてなしを大切にしています。これは社員やその家族など全てのステークホルダーに対しても同じです」と話すのは経営推進室の米村圭央さん。
そうした文化が根付いている中、昨年8月8日の親孝行の日にちなみ親孝行と家族孝行を支援する社員向けイベント「家族おもてなしコンテスト2022」を初開催。きっかけは、コロナの影響で家族間のコミュニケーションの機会が減少していると感じたこと。「会社として社員が家族におもてなしをする機会をつくれないかと発案。社長に提案し実施することになりました」(米村さん)。
「親孝行手当制度」の利用率停滞も課題に
もう1つ、同社独自の福利厚生「親孝行手当制度」の利用促進も狙いだった。この制度は社員が両親や配偶者の両親、あるいは両親に準ずる方々(養父母、祖父母など)に親孝行をした際に、年間上限1万円の手当が支給されるもの。「どんな親孝行をしたのか」というエピソードとともに費用の領収書を提出すると、手当が支給される仕組みだ。「当社はバリューに『感動創造』を掲げています。お客さまに感動をお届けすることでご縁がつながっていくと考えており、同じように社員やその家族に対しても感動をお届けすることを大切にしています」と経営推進室室長の髙橋一輝さん。そうした背景から始まった親孝行手当制度だが、ここ数年利用率が停滞。「もっと利用してもらいたい。社員が親孝行や家族孝行について考えるきっかけとなれば」と「おもてなしコンテスト」が実施されることになった。
「おもてなしコンテスト」は参加者からも大好評
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