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マニュライフ生命保険株式会社 執行役員
人事部長 前田広子(まえだ・ひろこ)さん
2007年入社。タレント・マネジメントおよび人材教育担当を経て2013年2月より現職。オフの楽しみは、トライアスロンやマラソン。「ただ、運動ばかりでは、と、1年前から三味線を始めました。そうなると着物も着たくなり、今年からは着付けも」と多趣味だ。
世界有数の大手金融サービスグループ、マニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーション(マニュライフ)のグループ企業であるマニュライフ生命。ダイバーシティや、オーナーシップをテーマに、より健康的で業務効率高く、ワークとライフの充実につながる働き方ができるよう、さまざまな取り組みを継続的に行っている。
取材・文◎石田ゆう子
トップ、人事、社員が足並みをそろえて変革へ
130年の歴史を誇り、カナダに本社を置くマニュライフ。日本でも全国各地に営業所を展開し、法人および個人のお客さまに質の高いサービスを提供している。同社の働き方変革は、カナダ国籍の前社長(4月1日付けで現社長に交代)が日本に赴任した当初から動き始めていた。
「海外から見ればダイバーシティが進んでおらず、これは推し進めなくてはいけない、とのトップの強い意向がありました。しかし、女性にリーダーシップを発揮してもらうにも、それを可能にする働きやすい環境や制度面を整えなければ進みません。また、人事でも、成長過程にある弊社のこれからを考えると、今、働き方の変革をしなければとの思いがあり、この3年、本格的に取り組みを加速させてきました」と、執行役員人事部長の前田広子さんは話す。
業務効率を追求するだけでなく、社員が余暇を楽しんだり、ストレッチした違う仕事ができるようにしたいとの思いもあった。他方、社員の意識調査でも、「もっと働きやすい職場になってほしい」「成長したい」「残業が多い」など、いろいろな声が上がっていた。
「取り組みを本格的に開始したのは2015年からですが、トップ、人事、社員の足並みがそろっています。それが、短期間でいろいろなものを導入できた要因だと思います」。
取り組み自体は、ボトムアップで進めた。部署ごとにプロジェクトチームを作り、それぞれの課題に合わせた目標を設定して活動。途中経過と年度末の最終発表は、リーダーが集まって経営陣の前で行う。先行して一年、パイロットの部署で行ってから全社展開した。
「弊社ではダイバーシティ、オーナーシップ(当事者意識を持つ)、マネージャーの有効性をテーマに掲げ、この3つによって高い業績のチームが作れると考えています。各部署でプロジェクトを進めることは、自ら考えて動く機会に、リーダーシップを発揮するいい機会にもなっています」。
ジーンズ勤務可や昇降式のデスク導入で健康増進
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