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創業8周年を迎えるデジタルマーケティング企業、株式会社オレコン。創業当初から、フルリモートワークを導入していた同社は、総務省の令和元年度「テレワーク先駆者」の11社に選定されており、そのノウハウをビジネスとして顧客企業にも提供。中でも、リモートワーカーのやる気を引き出す評価制度「オレコンWay」が社内外から好評だという。
取材・文◎石田ゆう子
きっかけは、「評価されない」との離職理由を減らすため

あんどう・えみ●2017年入社。5年間の専業主婦期間を経て入社。現在、評価制度構築や人材育成、キャリア面談などを担当。在宅ワークを希望する主婦向けのオンラインスクール「Herbest」を運営。オフの楽しみは料理。「得意なのは、おでんや、煮込み料理系。長時間、鍋をかけておけるのも、リモートワークならではですね」。
中小企業の経営者向けに、集客や生産性向上につながるウェブマーケティングのコンサルティングをしている同社。現在の主力事業は、2つ。1つは、通販サイトの購入ボタンなどにある小さいテキストによって売り上げの改善をはかる「マイクロコピーTM」。もう1つは、ウェブサイトのデザインに、ターゲットが好んで読む雑誌のデザインなどを応用し、信用を高めて購買につなげる「トラストフォーマットTM」だ。「それに加え、コロナ前からフルリモートワークをしていた当社には、リモートワーカーの採用や教育、評価に関するノウハウがあります。それをビジネスコンテンツとして提供しています」と、人材開発部 ブランドマネージャーの安藤英美さんは話す。
同社には現在、業務委託や正社員など、60人のスタッフがいる。創業時からリモートワークにしていたのは、優秀な人材を採用しやすいことが大きな理由だ。ただ、採用はできても、「評価されない」「何のためにやっているかわからない」などを理由に離職する人が多いことが課題だった。そこで2016年、「何をしたら報酬が上がるか」を明確にした評価制度を構築。さらに2020年11月、「ゲームのステージをクリアするように、仕事に熱中してスキルを上げていけたら」と、ゲームの仕組みを制度設計に応用。いつでも誰でも見られるリアルタイム昇給制度「オレコンWay」を確立させた。
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