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2000年の創業以来、「限りなくカスタマーインへの挑戦」を企業理念に、「最先端のIT×ものづくりのDNA」で社会課題を解決するモビリティサービスの開発、提供をしているトヨタコネクティッド株式会社。そのコーポレート部門では、新しい施策などを導入する際、社員に「やらせる」のではなく、自らが「やりたくなる」企画を実施し、好評だという。
取材・文◎石田 ゆう子
思わず見たくなる仕掛けで社内ポータルサイトが浸透
本社(名古屋)と東京オフィスを拠点に、安心・安全で快適・便利なドライブ体験をサポートするコネクティッドサービス、世界中のコネクティッドカーから収集されるビッグデータを活用した新たなモビリティサービスの構築、トヨタ販売店の業務改善ソリューションやデジタルマーケティングの事業を展開している同社。ここで戦略総務的な働き方を実践しているのが、戦略本部先行企画部の林万由弓さんだ。
「もともと、総務や広報などをまとめる企画統括室室長だったのですが、2021年4月、戦略立案を全社横断で行う戦略本部ができると同時に、企画統括室の戦略部門を持って異動してきました。私の戦略総務としての考え方の原点は『北風と太陽』です。新しい施策などを導入するときも、社員に『やらせる』のではなく『やりたい』と思ってもらえるような企画を考える。社員に楽しんでもらう、喜んでもらえることを目指しています」と話す。
そうした企画の中から、いくつか紹介していただいた。まずは、社内ポータルサイトの浸透施策。せっかく作ったポータルサイトもなかなか見てもらえないことが課題に。そこで行ったのが、10月6日の創立記念日のサイトジャック。その1日だけ、突然サイトのデザインを丸ごと創立記念日仕様に変更。「これはなんだろう?」と社員の注目を集めた。
さらに何の予告もせずに、12月1日からクリスマスまで日替わりで、サンタのコスプレをした経営陣やマネジャー層がトップ画面に登場。それぞれの業務や時期に関連した連絡事項を発信していった。1日目に登場したのは人事総務部長。いきなりサンタクロースのコスプレで「勤怠表、提出してね」と伝えている姿に、「これは何?」と社員はびっくり。翌日にはまた違う人が登場し、前日の人は画面から消えている。3日も経つと「これは毎日変わるのか?」「一回見逃すともう見られないんだ」と気付き出し、社員同士で「今日の見た?」との会話も交わされるように。これで一気に社内ポータルサイトの認知度が上がった。「ここに来れば得られる情報がいろいろとある」とわかってからは、社員自らポータルサイトを見るようになった。「企画自体みんなに楽しんでもらえましたし、やっている私たちも楽しかった。それがよかったです」。
基幹システムの導入教育はキャラクター演出で楽しく
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