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求人メディア「Green」や、組織改善プラットフォーム「wevox」、ビジネスマッチングアプリ「yenta」などを展開する株式会社アトラエ。現在、54人の企業ながら東証1部に上場。一方、働きがいのある会社ランキングで国内1位も獲得※。そのエンゲージメントを高める働き方に注目が集まっている。
(※Great Place to Work(R) Institute Japanの2019年版「働きがいのある会社」ランキング調査 従業員25-99人部門)
取材・文◎石田ゆう子
誰もがイキイキと働ける理想の組織創りを優先
2003年創業の同社は、成功報酬型求人メディア「Green」を主力事業とし、「世界中の人々を魅了する会社を創る」とのビジョンの下、事業領域を拡大。現在、エンゲージメントの測定サービス「wevox」、ビジネスマッチングアプリ「yenta」を加えた3事業を柱に展開している。2016年、東証マザーズに上場し、2018年東証1部に市場変更。働きがいのある会社ランキング(国内)のベストカンパニーには3年連続選出されている。
とはいえ、社員のエンゲージメントを向上させようと、特別な取り組みをしているわけではない。「会社のために自分はどういう貢献がしたいのか。自分からしたいという感情があるから、そういう行動が生まれ、結果的に組織が良くなって、エンゲージメントが高い会社になる。そういったイメージの方が私たちにはしっくりきます」と、谷口孟史さんは話す。
そもそも同社は、「理想の組織を創りたい」というトップの思いから生まれた会社。同社の代表の新居佳英さんは就職活動時、サラリーマンの姿に希望が持てず、唯一、いいなと思えたのが、スポーツ選手やアーティストだったという。それは、やりたいことに没頭しているからだと感じた。
そんな思いがきっかけとなり、新居さんは他社でビジネスの経験を積んだあと、同社を起業。そのときから、「意欲ある人が無駄なストレスなく仕事に没頭できる、イキイキと働ける会社」であることを大切にしてきた。無駄なストレスとは、上司と部下の関係や、出世争い、派閥など。ゆえに同社は役職や階級のないホラクラシー型組織だ。そうした創業の経緯もあり、イキイキと働ける風土を大切にしてきた結果、エンゲージメントが高い会社として認知されるようになっていたという。
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